食事会

 先週末、新幹線で東京へ行き、日曜日の昼子供たち三人とその妻と孫二人と横浜のランドマークタワービルの上で食事会をした。
 数年前から誰が言い出したわけではないが、一年に一度オフが東京へ出向き、その時食事会をするのが慣わしのようになっている。  子供たちが成長して独立し、それぞれ首都圏で仕事を持ち、家庭を築いたり、自活している。 ごく当たり前のことのようでもあるが、たいへんありがたいことだなぁ、とフト食事をしながら思った。 この席へ嫁さんも一緒に連れて来たかったのだが、今は彼女は両親の病状もあり、たとえ一日だけだとしても家を空けることが出来ない。 それでも三年ほど前一度だけ嫁さんも交えて横浜の中華街で食事をともにしたことがあった。 彼女の両親の不幸を願うわけではないが、この席にまた嫁さんも加わる日が来ることを願ってやまない。


 土曜日の午後新宿駅で娘と待ち合わせて、ブラブラ歌舞伎町へ歩いて行き二人で映画を観た。 娘は三谷幸喜の映画を観たがったが、沢山の人が列をつくっていたので、仕方なしにたまたま時間が合うトム・ハンクス主演の「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー 」という映画を観た。 この映画をトム・ハンクスは主演のほかに製作も引き受けたらしいが、いかにも彼好みでオフが嫌い(笑)な内容であった。 この後歌舞伎町ではロードショウとして「ランボー」とか「インディ・ジョーンズ」とかの封切りが予定されているらしいが、柳の下のドジョウを狙う企画が多いということは、ハリウッドがそれだけ意欲的な新しいものを造る元気がないことを物語っていると思われる。 こんな点でもアメリカの文化面での地盤沈下が窺がわれる気がする。
 その夜は下の息子も加わってお酒を飲み、娘の所に泊めてもらった。 新目白通り沿いのかなり古いビルの六階で、一応マンションと名がついているが1DKである。 ここにはこれまでオフが東京に出た時に何度か泊めてもらっている。 土曜の夜なのでやかましい車が夜中じゅう走っていたようだが、久しぶりに大勢の人を見て疲れていたのかよく眠れた。


  家の売り出しに関してはまだ始まったばかりだが動きが悪いようだ。 先に売り出しを始めた加西の不動産屋にはまだ問い合わせが一件もないそうだ。 今日丹波の不動産屋画部屋の間取り図を調べに来て、こちらはこれを元にこれからホームページに掲載するとのことだ。 八千代の家の時は売り出すと同時に家を探している人が何組か見に来たものだが、今回はまだ一件もない。 外観の写真や間取り図だけでなくて、来て実際に自分達の目で見なければこの家の良さは分からないだろう。 願うのは家を捜して建売の新築などをあちこち見て回っていて、家に関する知識が増えてたようなやや若い人に来て見てもらいたいと思う。 家を見てくれだけでなく、実質で比較検討出来る力のある若手の人達に見てもらいたいのだが、残念なことにそのような人達はこのような築年数が古くて広い家をハナから除外していることが多いのだ。


  数日前のニュースに以下のようなのがあった。 


 http://sankei.jp.msn.com/life/body/080606/bdy0806060011001-n1.htm


 いよいよIPS細胞を医療の分野に生かす研究が端緒についた。
 このニュースからでは倫理委員会が承認した研究の中に、同じ難病の多発性骨髄腫の研究が含まれているかどうかは分からない。
 たとえ今回は含まれていなくても現在移植の外有力な治療法がない病気だから、いずれこの病気も研究が始まるだろうと思う。 たとえオフは間に合わなくても、子供たちが発病するような年齢のなるまでに移植医療の治療法が確立するのを期待する。 オフの子供たちがだいたい今30歳前後だから、治療法が見つかるまでこの先30年ほどの時間がある。 ここまで子供のことを心配するのは、彼らの母方のお祖父さんも実は急性白血病で亡くなっているからなのである。