走り梅雨

 受診のため当地を5日間ばかり離れていたが、その間に田んぼは水が入って代掻きが終わり田植えを待っている状態になっていた。 おかげでたくさんの蛙たちが夜を通して鳴いている。 今日、明日の週末で田植えが終わった田んぼが何枚か出来上がっていることだろう。
 今日で風薫る五月も終わりで、明日からは梅雨の六月である。 昨夜も走り梅雨なのかシトシト雨が降っていた。 この家の狭い裏庭に静かにガクアジサイの花の蕾が膨らんでいるが、まだ色は白である。


 昨夕、加西市の不動産屋から電話があり、値段ですが幾らぐらいにしますか? と言ってきたのでオフが値段を言うと、少し高いと思いますよ、との返事である。 オフとしては決して高い値ではないと思っているのだが・・・。 買値に材料費を乗せて、さらに半年間のオフの手間賃を乗せただけの数字だからだ。  余分な儲けはゼロなのである。 と言うのは高く売って儲けても5年以内の短期売買になるので、利益に100パーセントの税金が掛かり高くしても国が喜ぶだけなのである。
 まあ、それでも高いと言うのはそれだけ当地での不動産の動きがここへ来て悪いということだろうと思う。 検索でヤフーの不動産情報を見るが、リフォーム済みの家でオフの付けた程度の安値の家はあまりない。 自分の手掛けた家には自信を持っているつもりだし、情報を見るかぎり強気で行けるぞ、と思っている。 と思っているのだが・・・さてはこの不動産屋は、中古住宅を求めている当面のお客を持っていないのだなぁ・・・とも思う。 
 そこで八千代の時に声を掛けた他の不動産屋にも再び声を掛けることにした。 多可町の不動産屋は、ホームページを中心に営業している他業者も連れて来週初めに行く、という返事だ。  西脇市の業者は出入のブローカーをよこすと言う。 どうやらみな一様に弱気である・・・どこも当面のよいお客を抱えていないみたいなのだ。 株式市場も下げているし、ガソリンをはじめ諸物価もじわじわ上がってきている、人々のこの先行きへの不安感がこんなところにモロに出てきているのだろうか・・・これは一年というより、半年ほど前とは違うぞ、とナマに実感したわけだ。
 今日その内の西脇市のかなり年のいったブローカーがキッチンのタイルを掃除している時に見に来ていった。 値を言って、高いか?と聴くと、値があって無いようなモノですからねぇ、とはっきりしないが、やはり、最近は動きが悪いですねぇ、とボヤイテいた。 



 今日の仕事


 キッチンのタイル壁を油汚れ用の洗剤を拭きかけて掃除する。 この家の奥の寝室のテラスサッシと二階の窓ガラスにガムテープがバツ印型に貼られていた。 誰が何のためにこんな馬鹿なことをしたのか分からないが・・・ガムテープをまくり、剥離材をスプレーしながら剥がしていく。 だが接着剤が強く完全に綺麗にならない。 窓ガラスの拭き掃除をする。 二階を掃除する。 これで予定していた掃除はほぼ終わったことになる。