予約

 田舎の病院の医師と連絡が取れた。 結論をいえば血液の詳しい再検査の結果、多発性骨髄腫に罹患しているのはまず間違いない、ということである。 今後のことについてだが、医師はオフが指定した明石市の癌センターの血液内科を検索していてだいたいことを調べていた。 


 http://www.hyogo-cc.jp/about/dept/clinic/hematology.html
 

 癌センターへ医師から電話を入れて受診の予約を取ってもらうことになった。 夕方医師から再び電話があり、来週の27日の火曜日の午後診察の予約が取れましたのでこちらの資料などを送っておきます、と連絡が入る。


 癌センターは、<治癒を目指せる症例を対象に、抗がん化学療法、放射線療法、造血細胞移植などの治療法を用いて、造血器悪性腫瘍の治癒を目指しております>と書いてあるように、治癒を目指せないほどの症例などは受け付けないらしい。 さらに血液の悪性腫瘍でも急性骨髄性白血病急性リンパ性白血病慢性骨髄性白血病、高リスク群骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄増殖性疾患など重い疾患しか見ない上に。これらの疾患であっても全身状態などの理由により積極的な治療が不可能な場合はお受けできない場合がある、と書いている。
 まあ、幸いというかオフの場合は予約が取れて、診察を受けれることになったわけだ。
 田舎の医師との話の中で、オフの場合はまだステージが低い段階なので、定期的に検査を受けて、癌の進行を見ながら治療を始める時期を決定するだろうと言われた。 と言うことは当面は無理しないようにして普通の生活を続けれる、と言うことでひとまずホッとする。 つまるところ残りの人生をどういう過ごし方をするか、まだまだ自分で選べるということなのだ。 オフの場合は迷うところなく、姫路の家の改修に掛かり、それを完成させることに尽きる、と言い切れるだけ幸せか・・・。


 午後から売出しを頼んでいる不動産屋が片付け具合を見に来たが、大阪の業者がリフォームして今売り出している家を参考のため見学に連れていってもらった。 意外だがこれまでオフは他業者がリフォームした家をほとんど見ていない、と言うかそのようなものにこれまでほぼ関心がなかったのだ。 オフのリフォームした家とだいたい同じような立地の家だったが、敷地は広いが、家の規模は小さい。 だが元々の家そのものの格はこちらの方が上で、柱は全部四寸(12センチ)角の桧材を使っている。 玄関や床の間の作りも立派で、口の間と座敷の間には当地では珍しい木彫りの欄間も入っている。 内部のリフォームだが、手を付けているところはオフとだいたい同じだが、いわゆる現在の建て売りの新築の家の内装レベルの仕事である。 具体的には壁は全部クロス壁、床は表面に薄い材を張った建材ものののフローリング、畳は表替え、襖は張替え、ダイニング、リビングはオープンになっていて、天井はボード天井、キッチンはシステムキッチンでトイレはウォシュレットレットだが共にお安い普及品。 当然風呂もユニットバスでお安い品だと思いきや、タイルの上に重ね張替えで済ませてあった(この方がよほどベターだと思う)。 土地の広さは150坪で、お値段は1680万で売り出されている。
 これなら負けないどころか、問題外だなぁと思うが・・・ほとんど本物しか使っていない手作りのオフの家の良さが一般の人が分かるか、となると少し心もとないが・・・まあ、分からないような人に買ってもらいたくないと、今のところまだまだ強気だが・・・
 そう、そう 八千代の家を買ってくれた神戸大学の教授は、いろんな人に自分の買った家を自慢している、とひょんなところから話が入ってきた。  
 先生はオフには直接そのように語ったことはは一度もないが、どちらかと言えばこちらの方がより嬉しいものである。


 今日の仕事


 和室にコンセント口を取り付ける。 畳をまくった時に、縁の下にVAコードを這わせコンセントを取り付ける予定をしていた。 田の字型の和室は床の間以外は基本的に全部建具で仕切られていて、コンセント口を取り付ける箇所がない。 以前はコンセント口が四部屋で三箇所、その内二箇所は神棚と仏壇の灯明を取るためのコンセント口だった。 現在使っているPCのコンセントも天井下にある神棚のコンセント口から引いてる。 今回各部屋に壁面を作ったのでそれぞれ一個ずつ口を増やした。 結局これでこの家でもVAコードを100メートル巻き一本使ったことになる。

 
 今日はクリーンセンターは一般ゴミの受付をしていない。 明日運び込むために軽トラにタンスなどの家具類を積み込む。 それに大きな長持が一個あったのだが、邪魔になるだろうからモッタイナイなぁと思いながら解体した。