言葉を失う

 今日も良い天気だった。 午後から風もなく一時ムッとする感じになったが、その後風が出てきてすがすがしくなった。
 田舎へ帰っている間倉庫のシャッターを閉めていたので、つがいのツバメは来なくなってしまった。 
 田舎から持ち帰ったヨシナ(田舎ではカタハとも呼ぶ山菜、東北などではミズなどとも呼んでいる)を湯がいて鶏肉と煮て食べた。 ノブキにも似ているが、それよりもアクや癖がなくきわめて淡白な山菜である。
 

 オフのブログの昨日の日記に珍しくコメントが入った。 ページビューというのを見るとカウンタが毎日増えているので、少数だが読んでくれている人が居るんだなぁと思っているが、このようにしてコメントが入るとあらためてそれが実感できて、嬉しなぁ、と思うものである。
 最近は、あちらこちらのブログで嫌がらせのスパムメールが入って、閉口してブログを突然閉じたりしているのを見聞きしている。
 よく読むカフェ・ヒラカワの店主も、一昨日以下のように書いている。

 ≫ なんか、疲れるね。
ブログ疲れもしてきていて、コメント欄に何だかわけのわからない
ものが毎日垂れ流されてきていて、それを掃除するのが大変なのである。
世の中には閑な奴がいるものである。
それとも、ロボットがやっているのかな。
よくは、わからないが、
ジャンクメールの数も半端ではない。
こういうのを見ていると、
もう面倒くせえ、全部止めようかと
つい思ってしまうのである。
ブログも、メールも、携帯電話も便利なものだが
鬱陶しいものでもあるね。≪


 ヒラカワ店主のブログはアクセス数が半端でないだろうからオフとは比較外だが、たとえ一通の悪質なスパムメールでも人に深いダメージを与える点では同じである。 オフも以前、メーリングリストに入って書き込みをしていたが、そこで悪質なスパムメールに掻き回された経験がある。 スパムメールというのはまことに嫌なものであったし、その時は慣れていないこともあって心が深く傷ついてしまった。 そんなこともありその後ブログを始めたが、子供たち以外に友達にも一切知らせないでおいた。 自分の書いたものを多数の人に読んでもらうのはたしかに嬉しいのだが、その分スパムメールに悩まされる覚悟もいることになる訳だ。 そんなわけで、たまたま見つけた少数の人が細々と読んでくれている現在の形が一番気楽で書き続けるなぁ、と思いながら日々日記を書いている次第である。


 嫁さんや息子達は二日前のこのブログを読んで電話をしてきた時に、まだ最終的に検査が出て決定したのではないだろう、と一様に言う。 人は受け入れがたい情報に関しては、なるべくそれを受け入れるのを先延ばしにしたいものである。 もちろん当のオフもその一人であるのだが・・・。 
 だが、日記には書き忘れていたが、13日の日採尿、採血の外にレントゲンも二枚撮っている。 一枚は一般的な胸の写真で、もう一枚は頭蓋骨の写真である。 医師はその内の頭蓋骨の写真に光を当てて、頭頂部のあたりを指差して、ほらこの辺りの骨が少し薄くなって見えるでしょう、と言った。 たしかに頭蓋骨のテッペンのあたりの骨が薄くなくているは素人目でも分かるのだが・・・その部分の骨の厚さは・・・他のところの半分ぐらいの厚さしかないように見えるではないか・・・ 百聞は一見にしかず、と言うが・・・それを見た時、正直オフは言葉を失ってしまっていた。


 オフは数年前、狭心症ではないかと疑って心臓のカティテル検査を受けたことがある。
 カティテル検査というのは、肘のところから血管に造影剤を注入して、エックス線で心臓を取り巻く冠動脈の状態を見る検査である。 結果からいえば心臓には問題はまったくなかった。 だが、その時見せてもらった心臓を取り巻く冠動脈の形状を見て驚いた。 山道みたいにクネクネと左右に曲がりながら先端方向へ進んでいるのだ。 それを見ながら担当した医師は、あなたは長年高血圧症でしょう、強い血圧を緩和しようと血管が伸びて長くなり、このようにクネクネと曲がっているんですよ。 たしかにゴムでも伸びるのですが、伸びれば伸びるほど弾性がなくなるように、血管にも同じことが言えるんですよ、と言われた。 その時もまさに百聞は一見にしかずだなぁ・・・と思いくねくね曲がる血管の写真を見ながらこの時も言葉を失っていた。 


 今日の仕事


 ダンボール類を捨てに行く。 当地では古紙ボックスというものが道端にあり、そこへ古雑誌や古新聞、ダンボールなどを捨てにいけるようになっている。 さらにガソリンスタンドでポリタンクにはいっていた古い灯油も廃棄してくる。 リサイクルの店へ電話してアルミサッシの買取にも来てもらう。 
 古いコンセントを外して新しいものに取り替える。
 午後からは仕事場に使っていた倉庫と家の一間ほどの間を材木などの置場にしてたが、そこに単管で組んで塩ビの波板を並べていた小屋組を解体する。 おもえばこの細長い小屋はここへ来た時に最初に組んだ仕事だった。