最悪の場合は

 二月も余すところあと一日である。 二月は逃げるというが、今年の二月はことにほか寒かった。 だが、神戸のマンションの階段から見える紅梅はもうすでに蕾がいっぱいに膨らんでいた。 外は寒くても日差しは強く、窓を閉めて車で走っていると暖房がいらないくらいの今日この頃である。


 姫路の家の件は嫌な展開になってきた。 オフにアパートを借りる際の保証人になってくれと世話人の人が言うのだ。 それは筋違いではないか、そんなことまで関わる義務もないしするつもりもない。 おじいさんとオフはもともと縁も所縁もない仲であるし、本来競売が終了した時点で出て行くのが筋なのに居座っているので迷惑しているのはこちら側である、と言う。 もう一人の世話人と連絡が取れないので明日まで待って欲しい、と言う。 よろしい、と答えたが、その明日つまり今日になっても連絡が入らない。 こうなれば最悪の場合は裁判所に立ち退き命令を出してもらう手続きをするしかないだろう。 それをする前に、ドンドン工事を進めるという手もある。 あの家はどうあろうと屋根の葺き替えをしなければならないだろうから、屋根の瓦をまくって野地板をはがすことになる。 雨が降ればジャジャ漏りになるだろうし、そうなればとうてい家の中にに住めるものではない。 なるべくならそのような荒っぽい手を使いたくないので、向うの出方をしばらく見ることにしようと思うが・・・。 最悪、敷地内にある5平米ほどの土地の買い取りは諦めることになるだろう。

 
 明日からトイレ造りに入ろうと思う。 現在の洗面所兼脱衣所の跡をトイレにしてその余分に勝手口ドアをつけるつもりだ。 この勝手口ドアが夏場に自然の風がダイニングから和室に流れていくための採風口になるはずである。 トイレとドアを並べるための横幅は何とか取れるが、トイレの奥行きがやや狭いので、不細工だがダイニングに向かって壁が飛び出る形になってしまうことになる。


 今日の仕事


 和室の奥に半間幅の地袋を作りつける。 天板は前の仕事で余っていた一寸五分厚のタモの集成材を使う。