ロス疑惑

 朝起きてみるとあたり一面雪である、おおよそ20センチほど積もったかなぁ・・・。
 昨日野地板を張った一階の屋根も真っ白である。 時間がなくて野地板の上にアスファルトシートを張れなかったが、応急で青いビニールシートを敷いおいたが・・・どうなるだろうなぁと心配していた。 案の定雪が融け始めたお昼頃から天井裏でポタポタと音がし始め、その内に室内へと雨漏りし始めた。 そのすさまじいことったら・・・ありったけのバケツ6個を持ち出して並べておいたのだがが、どのバケツも最後は半分ほどまで水が貯まっていただけではなく、あたりの床は水でびしょ濡れ状態だった。 夕方になって雨漏りは止んだが、二階の窓から見るとまだ少し屋根には雪が残っている。 冷え込んできて雪融けがストップして雨漏りも止んだだけなのだ。 明日、天気予報では晴れとなっているので、どうあろうと雪が消えたら屋根に上がってアスファルトシートを張ってしまうつもりだ。

 
 そんなわけで今日は室内の仕事をする。 リビングの壁下地のボード張りをする。 これまで床から直接プラスターボードを張って、場合によってはその後見切りの巾木をボード上から取り付けていた。
 その場合どうしてもビス頭が見えてしまって不細工である。 先にやや厚めの見切り材を床に留めて置いて、そこの上からボードを張るほうが仕事としてもスッキリすることに気が付く。 ただしボードの下部を留めるためのヌキ代わりの材がいる。 そこで見切り材を大き目のL型に作ってそれをあらかじめ床に留めておけノープロブレムだと思いつく。 さらに仕事を簡単にするために高さの違う二枚の材を合わせて裏からビス留めしておけば、わざわざL型に材を加工しなくても済むという訳である。 オフの室内の仕事はほとんど床がフローリングで壁が塗り壁で柱が表に出てくる真壁が多いので、今後床の壁の取り合いはすべてこのやり方を使うことにする。


 かってマスコミを賑わして結局無罪となったあのロス疑惑三浦和義氏がサイパンアメリカの警察に逮捕された、というニュースがあった。


 http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20080224-326307.html



 なんとも謎の多い人である・・・・今回のニュースの中にも、彼の友人にたいして、≪「事件の真犯人を特定したので、ロス市警に伝えに行く」と話し、米国に行ったという。≫ という一行があった。
 この謎のような話が本当だったとしたら、彼は昨年末、わざわざ一人でロスに出向いて、彼が特定したという真犯人の名前をロス市警に告げにいったことになる。
 オフにはそれが誰だったかはあまり興味がないが、尋常とは言えない彼のこの行為そのものに大いに興味が湧いてくる。 憶測するに、ロス市警の捜査に対して彼なりに<探りを入れに行った>のではないか、と思うのだ。  いずれにしろこの話で分かることは、彼はこの事件に関していまだに特別の強い関心を持ち続けていたのだということだろう。 一般的に考えれば、このような忌まわしい事件に遭遇したうえに、その真犯人に仕立て上げられるというとんでもない目にあった人なら、このような忌まわしい事柄すべてを忘れたいと思うだろうし、また人の脳の記憶はそのようなことをカッコにいれて日常的には忘れてしまう仕組みになっているといわれている。
 <探りを入れに行った>・・・と言っても・・・いったい何に対して・・・のさぐりだろう・・・それはおそらくロス市警がいまだに自分を犯人と決め着けているかどうか、ということを知りたい、その感触を彼なりに知りたかったのではないかと思う。 そのことを彼はどうしても知りたくて、知りたくて・・・居ても立ってもいれなくなって、彼はとうとうみずから動いたのではないかと思う。

 どうであれ、彼にとってロス疑惑というのは、犯人だったか、そうでなかったかを問わず、まさに一生一代の晴れ舞台だったのだろう。
 どういう晴れ舞台だったかといえば、誰からも疑いをもたれず、保険金をソッと受け取って静かにその後暮らすというより、妻を亡くした悲劇の主人公だけで終わるというよりも、いったんは悲劇の主人公になりその後人々から極悪人呼ばわりされ、しかる後に裁判で逆転で無罪を勝ち取り彼の潔白が証明される・・・という筋書きは彼にとっては晴れ舞台での最上最高の筋書きとなったのだろう。


 この三浦和義氏がいわゆるロス疑惑で語られていたように、自分の妻の殺人を依頼したのかどうかに関してはオフは知りようがないのだが、この三浦和義氏に対してはずっと特別な関心、と言うか興味を持って見ていた。 
 それは、彼はものすごい才能の持ち主ではないだろうか・・・というものの見方をしていたのである。 とくに役者としての才能は尋常なものではないぞ、と思っていたのだ。  彼こそはまさに天然の役者、追い込まれれば追い込まれるほど名演技が出来る稀なる才能の持ち主ではないかと思っていた。  この人が役者になることを選択していたら、まちがいなく一流の役者、たとえばアンソニー・ホプキンスクラスの役者になっていただろうになぁ・・・とずっと真面目に思っていたのだが・・・その辺のところは・・・はたしてどうなんだろう?


 今日の仕事


 リビングの内壁の下地仕事、プラスターボード張りをやる。