へたり牛

 昨夜の雪がうっすらと屋根に残っていた。 朝日が差すのが遅く仕事を始めないでPCを覗いていたが、9時過ぎると日が差してくる。 日の光を見ると、よしやろう!と急に元気が出てくる。


 板金屋に連絡をすると仕事がないのかさっそく飛んできた。 裏の屋根部分が一部トタン屋根になっているが、勾配が緩く錆が来ている。 そこを新たにトタンを張り替えてくれと頼む。 トタン屋は下から軒を見て野地板はベニヤだしもうブカブカですよ、と言う。 見ると確かにそうだが垂木はまだ大丈夫そうである。 古いトタンをまくってくれたら、すぐに杉の野地板を張っておくよ、と返事する。 トタン屋は勾配が緩いので縦にガリバリューム鋼板を張りますよ、と言って帰っていった。 それに左官屋にも連絡を入れたら、今仕事が入っているからそれが終わり次第そちらへ回ります、との返事である。 配管屋は土曜日あたりからくると言う、急ににぎやかな職場になりそうだ。


 作業場で仕事をしていると、一台の車が今仕事をしているリビングがある道路の向こう側にとまった。 材を大きさに切ってそれを持ってリビングへ行くと、車の中から頭の白くなった70歳ぐらいの色の白いオヤジが、まだ出来上がらないのか、と言う。 はあ、なにせ一人仕事だもんで・・・と答える。 えらく長く掛かっていて採算が合うのか? とさらに言ってくる。 なんだか敵意を持っているようなものの言い方である。 まあ、リフォーム仕事は結構手間をくうんでねぇ・・・とわざとのんびりした調子で言う。 さらにしつこく、買い手は決まっているのか、と言ってくる、出来上がってから売出しになりますねん、とこらまたのんびりと言うと フンそんなのんきな話か・・・と言い残して車は行ってしまった。

 リフォーム仕事に一人で半年というのは決して長い工期ではないと思っている。 先日隣の大工さんと話している時に、リフォームの場合はワシらはたいてい三人入って三ヶ月と見ているよ、と大工さんも話していた。 となると一人でやれば、九ヶ月は掛かる訳である。  先ほどの人も大工だったのだろうか・・・この手の人は何処にでもいるものだが・・・まあ、気にしないことだが、この年になると、その手のことがあっても、直ちに反応したり、腹が立ったりしなくなってきた。 それが成長というのか、あの世が近くなったと言うべきなのか・・・だが、これはけっして悪いことではないだろうと思う。


 今日のニュースより・・・
 アメリカの食肉処理会社が、歩行困難で食用を禁止されている、いわゆる「へたり牛」を食肉処理していたとして、アメリカ農務省はこの会社が出荷した冷凍牛肉およそ6万5000トンを回収すると発表した。

 
 http://www.sakigake.jp/p/news/main.jsp?nid=2008021801000095


 全部がへたり牛ではないにしろ、またもや食の安全の問題である。 しかし驚くのは回収するのは6万5千トンという途方もない量の牛肉である。 
 10トン積みのトラックで一回づつ運ぶとなると、何と!6,500台のトラックが必要になるのだよ。 あきれてモノも言う気になれないよ。



 今日の仕事

 
 リビングの東側の壁面の内出窓の部分の壁下地をしてシージングボードを張る。 出窓部分の内側には地袋と棚を付ける予定で、その下地仕事もしておく。 サッシ窓を取り付ける。 出窓の横の細長い壁面も一面だけ張り終わる。