ブルーレイ・デスク

 気が付けば二月もすでに半分過ぎている。 二月は逃げると言うから、この先気合いを入れて仕事をして今回こそ延期せず予定の4月末に完成させたい。

 
 今日のニュースから・・・新世代DVDがアメリカでソニーなどのフルーレイがウオルマートストアーズなどで独占的に売り上げを伸ばしている。


 http://it.nikkei.co.jp/digital/news/index.aspx?n=AS2M1600L%2016022008


 少し前にアメリカの大手映画会社が選択したのでソニーなどの陣営のブルーレイ・デスクに流れがついてしまった。
 昔、テープ式のビデオでビクターとソニーが争ってベータ方式のソニーが負けたのとまったく同じ構図である。 が・・・はたしてこれで決まりなのだろうか?・・・そうではないだろう・・・ たしかに現在はブルーレイ方式のDVDが主流になったが、つぎはこのブルーレイが見捨てられる番が来るのである。 しかもそうなるのはもうすぐであって、いはば秒読み状態になっていると言っても良いだろうと思う。


 昔会社をやっていた頃、本業の外にカラオケボックスを営業したことがあった。 まだシャバにカラオケボックスというものが出現し始めた頃の話で、コンテナボックスを十数個並べて内部を内奏して当時としては珍しかった一台数百万円のレーザーデスクを使ってのスタートだった。 他の店はほとんどが安価なコンパクトデスクでの営業を始めていた。 何故そうしたのか、理由は店舗の立地条件が他の店よりやや悪いなぁと考えたからである。  まだカラオケボックスが珍しかったこともあったし、レーザーデスクを置いている事もあるし、厨房を持ち飲食の注文も受けていたし、当時としては恰好流行たと思うし儲かりもした。 一年後ぐらいから新規に開店する店はレーザーデスクを入れ始めたし、既存の店もコンパクトデスクからレーザーデスクに切り替えてきた。 そうなるとドングリの背比べ状態でさすがに損をすることはなかったが、従業員の給料を払い経費を差し引くとチョボチョボ状態になってしまった。 そんな状態が続いていたが、通信カラオケシステムのジョイサウンドというのが出現して、こちらは電話回線を通じて曲が入ってくるので新曲が早いのである。 レーザー−デスクの場合は月二枚のレーザー盤を追加していくのだが、新曲の入る数はタカが知れていて完全に負けるのである。 これまでの儲けの分を吐き出して、通信カラオケに切り替えることにした。 その通信カラオケだが、争うように各社が参入してきて先に売り出していたものよりも皆条件が良い上にランニングコストが安いのである。 
 その後、携帯が出現し始めて、カラオケボックスの利用者の半分を占めていた若い女の子たちのお小遣いがそちらえまわるようになり、利用料金をギリギリまで下げてもこれまでのようにお客が集まらなくなってしまった。 商売としての旨みがなくなったので廃業した。 


 わざわざ昔のカラオケの話などを持ち出して・・・何を言いたいかといえば、今はすでにネットワークでいろいろなサービスに接続できる時代なのである。 映像などはネットワーク上に置いておけばよいのであり、わざわざDVDにしてそのソフトや再生装置を各人が手元においておく必要はないのだ、と言いたいのである。 ネットワーク接続が可能なアップル社製「Apple TV」によると、いつでも全てのコンテンツにアクセス可能であり、ネットに保存されているものを、好きな時に利用すればよいので、何もDVD記録および再生装置をそれぞれに家庭に持つ意味がなくなってしまっているんだよ、と言いたいのである。


 さらにカラオケに関してもう一つの話を書く。 結局カラオケボックスを商売として数年間・・・10年ぐらいだったかなぁ・・・やっていたが、損まではしなかったが、さして儲けもなかったという結果だった。 
 じゃ、誰が一番儲けたのか?と考えていくと・・・レーザーデスクを作っていたパイオニアだろうか? それのカラオケソフトを作っていた第一興商だろうか? その後雨後のタケノコのように出てきた通信カラオケの各社だろうか? どこもかしこも一時的には儲かったかもしれないが、所詮短期間だけのことだったろう。 設置していたカラオケボックスそのものは儲かっていないのは間違いない。 だが、世の中にカラオケボックスなるものが出来たことで、たった一つだけ間違いなく儲けを出していたところがあるのだ。 それはいったいどこだろうと思う???


 その答えは・・・確実に損をせず儲けていたのは毎月ボックス一部屋あたりに数万円を稼いでいた著作権協会だけだったのである。 結局今の世の中は、末端で汗水流して商売しても働いても儲からない、その商売用の機器を作る製造業も価格競争や新機種発売競争であまり儲からない。 ソフトである曲を作って著作権で守られている人たちだけが、カラオケが流行れば流行るだけ何の苦労もなく濡れ手で粟式に確実に儲けていた訳である・・・チャン、チャン


 今日の仕事


 リビング南側の外壁の壁下地仕事をする。 一応ヌキや胴ブチをぐるりとあてて、外壁下地材であるシージングボードを張る。 内装のプラスターボードは後日まとめて張る。 明日は東側の出窓になっている部分に移る。