ウェブ2・0

 今日は立春だったのだが、夕方5時ごろ、明るいなぁ、と実感した。 予報によると二月も寒い日が多いという事らしいが、その内ポチポチ早咲きの梅の便りも聞こえて来るだろう。 神戸の須磨には綱敷天神という早咲きの梅の名所もあって、一度嫁さんと詣でたことがあった。 毎年この時期は受験のシーズンもあって、天神様は学問の神様だそうで合格祈願の絵馬がたくさん吊るされていた。


 昨日のマイクロソフト社によるヤフーの買収の提案問題だが、ヤフーはこれを拒絶するだろう、という情報が圧倒的に多い。
 このことについて小池良次というアメリカ事情通ジャーナリストの分かりやすい解説的な文章を書いている。

 http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=MMITbo000004022008


 さらに今日になってグーグルがヤフーの買収阻止に動き始めた、というウォール・ストリート・ジャーナルのニュース解説も入ってきている。


 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0802/04/news052.html


 マイクロソフト社は
 ≪MicrosoftYahoo!の合併はインターネット検索とオンライン広告における強力なナンバー2企業を確立し、より競争ある市場を作り出す。それ以外のシナリオは、インターネットにおける競争を減らすだけだ≫ と主張している。 つまり検索市場は圧倒的にGoogleが支配しており、MicrosoftYahoo!が合併しなければ、市場競争は減じるばかりだ、と言っているわけだ。


 一方のグーグルはマイクロソフト社のヤフー買収提案について
 ≪MicrosoftYahoo!が合併したら「圧倒的」市場シェアを持つ分野として、インスタントメッセージング(IM)とWebメール≫ があると指摘し、「独占を利用して不当な制限を加えることができるのでは?」と言っている。 つまり、≪「利用者が競合企業の電子メール、IM、Webベースのサービスを自由に利用できないよう、PCソフトウェアにおける独占を利用して、不当な制限を加えることができる」のではないか≫ と問いかけているようだ。
 ちなみにオフは、インスタントメッセージングは特定の参加者だけのチャット、ウェブメールメーリングリストのことだろうぐらいに理解している。

 グーグルはマイクロソフト社が 「PCでやってきたのと同じように、インターネットにおいても不適切で違法な影響を行使しようとしているのではないか」と言っている、つまり内容を非公開にしたまま販売権を独占的に確立し、その独占的地位を利用して隣接する新しい市場に乗り出してきた、と言っている、のだろうと思う。 一時期ウェブ2・0ということがさかんに言われていたが、ネット事情にほとんど詳しくないオフだが、マイクロソフト社とグーグルはウェブ1・0とウェブ2・0の違いと単純に理解している。 
 
 オフはいわゆる一般的な人々が参加して情報の量を広げていく考えやその手法がウェブ2・0と理解している。 身近なところでは、今オフも参加して毎日書いているブログなどもウェブ2・0と言えるだろうし、オフも時々利用するネットの百科事典のウィキぺディア (誰もが書き加えている百科事典) などもその代表的な一つだろうと思う。
 結論から言えば、ウェブ2・0の考えは情報をたくさん集めた方が勝ちとなる仕組みなのである。 そこへ参加すること自体は無料でも、情報が集まるところはそれを見る人が多いということで、たくさんの人が見るところへは結果的に公告が集まってくるからである。 であるからグーグルなどの考え方は、そこの場へ参加するのは誰でも自由で無料にする。 出来るだけ参加する垣根を低くして情報を集まりやすくすることが第一義的な手段で、そこ結果集まる情報が多ければ多いだけそれだけ最終的には儲かる、ということになる。 これって民放のテレビ局が無料で番組を放映してもコマーシャル料金で儲けを取っているのと結局同じだろう。 ただ、テレビの場合は番組を作るのは一方的にテレビ会社であったが、ネットの場合は一般的な人々も参加している、この違いは大きいし、見たくないCMなどはパスして、見たいCMだけ見ることが出来るいうのも心地よい。

 オフの考えでは、たとえマイクロソフト社がヤフーを買収できたとしても、グーグルには追いつけないだろうと考える。
 理由は簡単である、いくらお金をたくさん出して優秀な人材を集めたとしても、そこに参加して仕事をする人々のモチベーションの質に違いが出ると思うからであるが・・・最後はこの差が大きいと見ているからである。
 そう考えた上でもう一度、マイクロソフト社の、≪検索市場は圧倒的にGoogleが支配しており、MicrosoftYahoo!が合併しなければ、市場競争は減じるばかりだ≫という言葉を訊いても少しも説得力はなく、うそ臭い言葉としか聞こえて来ない。


 今日の仕事


 奥の寝室の床張りを終える。 床張りをすると屈んでの作業が多くなるので、その後決まって腰が痛くなっていた。 今回も4時過ぎぐらいから腰のあたりががモヤモヤし始めていたが、痛くなるまでは至らなかった。 明日はもう一箇所無目の敷居を入れる作業があるが、これも屈むことの多い仕事だ。