小麦粉の値上げ

 毎日日が暮れる時間は徐々に遅くなってきているが、相変わらず寒い日が続いている。 気が付けばもう二月で、明日は節分、明後日は立春だ。

 

 小麦粉が昨年の10月の10%に続いて、再び値上げ、それも30%の大幅な値上げというニュースがあった。
 

 http://www.sakigake.jp/p/news/main.jsp?nid=2008020201000319


  現在食糧自給率が40%を切っている日本であるが、うどんやパンの原料の小麦は90%が海外から輸入されたものなのである。
 値上げの理由は国際穀物相場の高騰や、原油高などを映して海上輸送のコストが上昇しているため、とある。 そう言われると、まあこれは仕方ないなぁ、と思ってしまうのであるが・・・


 小麦粉の値段というのは石油と同じで政府が一括して統制しているのである。 仕組みは農林水産省が商社に輸入を委託して、輸入されたすべての小麦を買い取り、これに利益を上乗せして製粉会社に売っている、のである。
 昨年後半を例に取ると、買付価格が1トン当たり3.5万円で、これを製粉会社へ5.4万円で売り渡す。 その差額のトン当たり2万円弱の金が農水省に入ってくることになる。 この莫大な金は事務経費、災害時の備蓄費に20%程度回るが、残りは国内の小麦粉生産農家への補助金となっている。 
 全国で10万戸弱の関連農家1戸へ年間100万円弱の補助金が支給されていると言われている。 だが、そこまでしても儲からない麦などを作っている専用農家などほとんどないと思うのだが、現実には米の転作で仕方なく麦を作り、その転作補助金になっているのだろうと思う。
 ガゾリンの暫定税率の時も書いたが、地方への金の配分が何かおかしい。 地方が活性化する、自立化する方向ではなくて、たんに貧しい地方に少し税金を廻わしてやれ・・・といった風な中央集権の紐付きでしかやれないような仕組みの中でしか配分されていない、と思えるからだ。


 しかし、誰がこの仕組みの金を出しているのか、農水省でははなくて結局、国民が出している訳である。 ガソリンなどの場合はそれを買う時に税として払うが、こちらはどちらかといえば見えにくい税である。
 その結果日本の小麦粉の価格はアメリカなどに比べると三倍であると言われているが、海外の相場がどうあろうと値上がりすると、すべてが国民だけに負担が来るというこの仕組みもどこかおかしいなぁと思える。 この先地球温暖化もあいまって穀物相場は間違いなくジワリジワリと値上がりしてくるのは間違いないと思うのだが・・・
 

 今日の仕事


 奥の寝室の荒板をまくり、さらにその下の垂木も外す。 大引きの上に三分(9ミリ)の板を乗せ、両側に高さを合わせて垂木掛けを取り付ける。 
 その上に外した垂木を再び留めていく。 さらに荒板をその上にビスで固定して床板の下地の捨て張りを三分の一ほどした。 つまり床をまわりの床に合わせるため、既存のものより三分だけ嵩上げをしたという訳である。