素材

 リビングの床張りは、なかなか思うように進まない。 言ってみればB級の床材なので、悪い材をどう生かして無駄なく使うか、ということに気や手間ばかりを使うからだ。 一枚一枚腐り節の有る無しとか、有るならその場所とかを見てこれはあちらに使おう、これはこちらに使おうと配置を決めていく。 部屋もおそらくここにはソファーが来るだろうからここの床は隠れて見えなくなるだろうなどと見越していろいろ工夫するのだが・・・そうして苦労するのだが、やはり素材が悪ければそれなりの出来にしかならないものである。 今回でつくづく懲りたので、次回からは少し高くてもマシな材を買うことに決めた。 結局いくら材が安くても、手間がそれだけ掛かるなら結果的には高く付いてしまうからだ。
 ところが、このような仕事は結構面白いのだ。 昔は材料が高くて手間賃が高かった頃には、大工さんはこのあたりの事ににいろいろ知恵をしぼって仕事をしていたのだろうと思う。 今は工業製品が材料だから、プリントされた同じ模様の床や天井板などはどれをとってもみな同じであるから、仕事の中でいろいろ考えたり、工夫したりすることもないのだろうと思う。 それは楽になったというこことであるが、仕事がつまらないものになったということでもあると思う。 、結果楽しみは仕事以外に求めることになり、仕事が終わると遊びに飛んでいくということになってしまう。
 それに今回の材は結構曲がりがある。 床板の上下の曲がりならどうでもなるが、左右の曲がりには困ってしまう。 両端がくっ付いているのに、真ん中に隙間が出来て来たり、またその逆で真ん中がピタリときているのに、両端に隙間が出来ていたりする訳である。 素人が見ると、なんだ下手くそな仕事をしているなぁ、と思うだろうが・・・しかし自然素材を使うときにはいわばこれが付き物なのである。 木材は伸び縮みして、曲がったりヒビが入ったりするのが当たり前なのである・・・それが嫌な人は工業製品を使って家を造るしかない。


 リビングのサッシの見積もりが出てきた。 今回は近くの建具屋と材木屋から見積もりをとったが、予想していた通り建具屋のほうが幾分安かった。 さっそく注文を出しておいた。 車が故障したり食中毒にならなければ、年末に入荷して正月はサッシの取り付け仕事をするつもりだったが、今頃の注文だと正月休み明けの入荷になってしまう。 この後リビングの床を張り終えた後、壁仕事いったん置いておいて、玄関を少し広くする仕事に、正月になるが入ろうかと思っている。


 買物に行ってきた。 まだなんとか工夫すれば二、三日は食材はもつのだが、珈琲を切らしてしまっのた。 珈琲など二、三日飲まないでもどうでもよいのだろうが、オフは毎日飲む珈琲、酒、ビールなどがないとどうも落ち着かない。 食材では豆腐、納豆、メカブ、干物、ヨーグルト、それに出汁昆布、鰹節・・・などがないとたちまち途方にくれてしまう。

 
 今日の仕事


 リビングの床張りを続ける。 玄関を入って廊下の突き当りから、リビングとダイニングに入る通路があるが、そこの入口の床を壊した。 そこを壊さなければリビングの床との少しの段差を上手く処理できそうもないからだ。 その分だけ余分に床を張ることになる。 そんなこともあって今日で三分の一ほどの床しか張れなかった。