播州東部の街

  リビングの床張り仕事を続ける。 二寸角の桧の間伐材の根太はインパクトドライバーでもなかなかコーススレッドが入いっていかないほど硬いのがある。 今回の根太はとくに硬く、仕方なしにホームセンターで三寸(9センチ)の釘を買ってきて、金槌でガンガン打ち込んでいく。 オフは大工仕事をしているのだが、ほとんど釘は使わない。 釘打ちの箇所は全部スリムタイプのコーススレッドインパクトドライバで打ち込んでいる。 釘もコーススレッドもそれぞれ良い点、悪い点はあるが、根太打ちなどはどちらかと言えば釘の方がよいだろうと思える。
 その後床材を張っていくだが、これまでの無垢の節あり桧の5分(15ミリ)厚のフローリングではなくて、今回は倍の厚みのある一寸(30ミリ)の杉材を使った。
 材木屋から一応見本を見て買ったのだが、現物はとんでもない代物であった。 さすがに抜け節はないのだが、大小の腐り節が約半分ぐらいの材にあるのだ。 オフは節があるのは一向に構わないのだが、床材に腐り節があるのでは使えない。 文句を言うが、その分お安くなっている商品で・・・と言うことだが、倉庫か何かならこんな床材でも構わないだろうが・・・この野郎!である。 4メートルのものを2メートルや3メートルの長さに切ったりして、悪いところを捨てて使うつもりだが、そうしてもどうしようもなく使えそうもないのが何枚か残る。 杉は桧に比べて柔らかくて床材としては好きな部材なのだが、ダメなものは捨てて追加の注文を出さねばならないことになってしまった。 結局少しも安くはないという結果になってしまったのである。
 今回ぶ厚い床材を使ったのは根太の上に野地板を捨て張りをしなくてよいのと、歩いた時の足の裏の感触が五分と一寸では微妙に違う、とくにその感覚は裸足で歩いていると良く分かるものである。 それと杉は軽い、ということは材の中に空気を持っているから木肌が暖かいのである。 今回はリビングに床暖房をしないので、せめて少しでも暖かい感触のする木をと、杉を選んだ訳である。


 今住んでいる加西市というのは、中心の北条町と周辺の村落が合併して出来た市である。 加西というのは加古川の西側にある市という意味なのだろう。 最近、その加古川の東側の社町滝野町東条町が合併して新しく加東市というのが出来た。 ともに人口6万人前後の街であるが、それに近くには西脇市というやはり同じほどの規模の街もある。 これらの三都市は人口規模は同じくらいで、国道175号線沿いの街だが、この国道沿いの南には小野市、三木市という古くからひらけた街もある。 オフは今後もこれらの街の在郷の農家の中からめぼしい家を見つけて改装していきたいと考えている。 まあこの五市のさらなる周辺である加古川市稲美町三田市明石市、神戸市西区などもこれに加えてもよいと考えるが、これらの都市になるとやや地価が高くなってしまうのが難点である。 これらの小都市は今ではいわゆる兵庫県中南部の都市と呼ばれているが、昔は播州東部といわれたところである。 播州の中心はこれらの都市よりもさらに西寄りになるが、お城で有名な姫路市である。 そのいわば圏外である姫路市の家を次回の改装に選んだのは二号線バイパスの降り口のすぐ近くで、嫁さんの須磨のマンションより交通の便がよくて一時間以内で行くことが出来るからである。 姫路市は神戸市と違って、商店やレストラン、スーパーやホームセンターなどはたいてい駐車場が付いていて車があれば便利な街である。

 
 今日の仕事


 根太を大引きに留める。 その後の床張りだが、一枚一枚材をあれこれ配置を考えて選んだりしていて、結局今日は午後から端っこの一枚張っただけである。