腐っている?

 今夜はクリスマスイブである。 これまでの60年間にこの日の思い出と言えそうなものは何一つなかったような気がする。
 子供たちが小さかった頃ケーキを切って、普段ケーキなど食べないのだが、この日だけほんの少しだけ食べた。 その内にケーキの形をしたアイスクリームに代わったが、我が家ではそんなこともいつの間にかやらなくなってしまった。


 今日からリビングの床仕事に入った。 今日はまず大引き伏せであるが、部屋の半分はすでに低い床かがしてあった元六畳の応接間。 残り半分は元勝手口と押入れだった四畳半の土間である。 どちらでもよいのだが、統一されているほうが仕事はずっとしやすかった。 そのせいかオフとしてはかなり慎重に大引きを伏せをしたが、珍しく慎重になった分時間も掛かった。


 こんな仕事をしているがオフは決して手先が器用な方ではないし、おまけに仕事はかなりアバウトである。 アバウトな反面仕事はやや早いと思う、
 方針を決めたりするのも早いし、その時々の決断も早いし、新しいことに対しては大胆に採り入れるほうだと思う。  この仕事をやりたいからと思い、たった一人ではじめた仕事だが、誰にこの仕事を教わったわけでもないが、もう今の家で三軒目である。 一年に一軒関わっているが、と言うことはこの仕事をはじめて三年しか経っていないのだが、 最初の家は出来てから一年チョイ経ったがまだ売れ残っている。 ところが今年の二軒目の家はすぐ売れた。 まあいろいろと失敗も多いが、失敗こそ財産だと思って仕事をしているし、また失敗しないと仕事は上達しないと信じている。
 

 お昼にラーメンを造って食べた。 具材に椎茸、筍、葱、蒲鉾、それにホールコーンもあったと思って冷蔵庫のタッパーから出して匙でナベに二杯入れてから、アレレ汁がなんだかトロリとしているなぁ、と気が付いた。 もしやとと思って少し味見してみると、腐ってまでは行っていないがその直前という感じである。 このコーンは田舎へ帰る前に缶詰を開けてタッパーに入れていたものであるから二週間は経っている。 オフは数日前にノロウイルスで食中毒を起こしたばかりである。 これでもしまたお腹をこわしたら今度は嫁さんに何こそ言われそうである。 


 オフは賞味期限ギリギリの半額シール付きのものを買ってきて、それをさらに冷蔵庫で一週間ほど持たせて食べている!信じがたい感覚の持ち主だ!と普段から散々言われて来ている。 嫁さんとは衣食住の内の食と住はオフのほうが一枚上手な領域と思ってきたが、日を経る毎に食に関しては信用度が落ちてきている。 だからこそここで再び食中毒を起こす訳にいかない。
 麺はもうすぐ茹で上がるし・・・それにしても鶏手羽と昆布と鰹節から手前でとっただし汁に味付けして具材を入れたスープであるから、簡単に捨てるわけには行かないのである。 別の鍋を用意してそれにコーンを汁も含めていれて、強火で火を通した。 オー157以外の菌は熱湯に弱いはずだからと沸騰してから熱いのを口に含んだが、先ほどの腐敗直前という感じは消えている。 これは大丈夫だにゃ〜ランランラン・・・と、麺に具入りの汁を入れて食べた。  たった今沸騰させたコーンもまた冷ましてから冷蔵庫へ入れて、夕食時に湯豆腐に入れて食べたましたが、これも大丈夫だったにゃ〜(笑)


 今日の仕事


 リビングの床下地仕事。 大引きを伏せ、根太を割りつけて並べる。
 明日は根太を留めて、床材を張って行くことになる。 今回は普通のフローリングの倍の厚さの一寸(3センチ)の床材を張るので、根太の上の捨て張りは省略できる。