常に挑戦者

 早いもので今日はもう冬至である。 ここのところ突然の車の故障や、本人の故障でおおよそ10日ほど仕事が中断してして遅れてしまった。
 ブログを調べてみるとここ加西の家の仕事は11月の14日に始めているから、実質的に1箇月ほど働いたことになる。 ここの家にはおおよそ半年を見込んでいるのだが、今のペースで行けば何とかなりそうである。 これまでの家と違い建ててから年数が経っていないせいか、家自体に傾きなどの狂いが少なく仕事がしやすい。 その上係わった大工さんが比較的綺麗な仕事をしているのでこちらの仕事も順調である。 この仕事をビジネス優先で考えれば、今後ともこのような家を中心にリフォームしていくのが安上がって良いものが出来てもっとも賢明なやり方だと思うが、困ったことにこのような手軽な家はあまりやりたくないんだよねぇ。 ヒィーヒィー言いながらも時間を掛けても古民家を再生したい。 そんな家は汚いし面倒だし時間が掛かる上に、仕上がりも決して綺麗にならない・・・と言うことは最終的な値段もかなり高くなってしまう。 最初の家の値段がタダ同然の家であっても、エエッ!と言うくらい高くなってしまうのだが・・・


 お昼過ぎに電話が掛かり出ると、姫路の家のお爺さんの代理人からである。
 この代理人の人とはオフはまだ逢ってはいないが、電話で話しているうちにこちら側の事情も飲み込めたようだし、当方も一方的な追い出しを言っている訳でもないことを理解してもらえた。 年は明けると思うが、お爺さんの引越し先を早急に捜す、とのことである。  オフも暇をみて一度姫路に出向き、家の縁の下の調査や家の傾きなどを調べてこなければならないことを伝える。 いずれにしろ年が明けてから代理人の予定が付く日にあわせて姫路に出向き、顔合わせをして今後の話合いと調査をしてくることになる。


 ここのところオフの頭の中では最近この家の設計を何度も繰り返している。 まだここの加西の家の最終的な設計、とくに洗面、トイレなどの最終的な設計案も出来ていないのにだ。 とにかく姫路の家は今のところ少々金額が張るが思い切って良いものにしたいと考えている。 場合によっては古民家の定型である田の字型の四つの和室を崩すかもれないし、古民家だが設備はIHヒーターとヒートポンプ床暖房付きの最新のオール電化にするつもりでいる。 あえてコストダウン=利潤追求の現代の家造りに逆らった試みをしてみようと思う。 その代わりあと百年は大丈夫という家であるが、オフの実力ではまだまだ無理かなぁ、と思ったりしているのだが、無理は承知での賭けのような挑戦になると思う。 だが、常に挑戦者でありたいとも思う。
 

 今日の仕事


 リビングの南向きの中廉の窓サッシを取り外す。 下部の土壁を落とす。 縦の両枠と上部のマグサと真ん中の柱を外し、下部真ん中の柱を切り取る。 ジャッキアップして外した柱のところへ下部は継ぎ、上部は桁にホゾ差しで八尺強の柱を入れる。 後でここには両脇に縦すべり出し窓が二個取り付く。 キッチンの押入れの根太を取り壊し、押入れ奥壁面に半柱が入っていたがこれも取り外し、さきほど窓で外したマグサを入れる。 ここはリビングとキッチンとを繫ぐ通路となる。