鹿肉の燻製

 八千代の家の先生から、電話が入ってダイニングの照明器具を手持ちのシーリング灯に取り替えたいのだがやってもらえないか、との連絡が入る。 まあ、それくらいなら・・・と引き受ける。 ダイニングの照明器具は天井から長く吊り下げた三点のペンダント灯で、けっこうお洒落な感じだったと思うのだが・・・その辺はそれぞれの考えだから・・・
 その仕事をしていると、廊下からダイニングへの入り口にドアが欲しいのだが、という話になり、扉を取る付けるには上部をL型に二箇所に壁が必要がある。 扉の上部の横框と、その上の壁面の下地まではこちらでやりますが、ドアは建具屋さんに、壁塗りは左官屋さんにやってもらって下さい、と返事をする。 その仕事の手間賃は、取り外したペンダント灯を引き取ってロハにしようと思う。


 その後、抹茶をご馳走になりながら四方山話をしていたが、ベランダの外にドラム缶があったので、あれはどうしてか?と訊くと、自分で造った燻製器です、との返事だ。 なるほど、オフも昔一トウ缶で簡単な燻製器を作ったことがあるが、ドラム缶だからそれの大規模なもののようである。 先日そのドラム缶の燻製器で6時間掛けて鹿の肉の燻製を作ったから食べてみますか、という話になった。 オフは鹿の肉は今だ一度も食べたことがなかったので二つ返事で、頂きますよ、と答える。 レモンがなかったのでビネガーとオリーブオイル、白ワインなどでドレッシングを作り、薄切りした鹿のモモ肉の燻製に掛けて頂く。 適度に硬くて独特の味がするが、酒の肴にはまあ良いだろう、と思う味である。
 当地方では猪と鹿が最近は増えて畑や田植えした後の田んぼを荒らしたり、桧の新芽を食べたりする被害がかなり出ているという話だ。 以前は鹿は保護獣だったが最近は鹿猟の許可も出ていると言う。 鹿肉は火を通すと硬くなって美味しくないらしいが、60度ほどの温度で長時間加熱するとあまり硬くならないと言うことだ。 
 この先生の家では今月の末にゼミの生徒も集まって来て、年末の餅つきをするのが恒例の行事なんだそうだ。
 その時はここ家にはベランダがあるのでとても重宝するでしょう、との話である。
  

 今日の仕事


 天井板の受け材、つまり周縁のようなものを梁や桁に取り付ける。 八千代の家へ行き、ダイニングの照明器具をペンダント三点からシーリング灯の取り替える。 天井板に塗装をする。