雨が降ってきた

 昨日の夜から神戸に行っていた。 夜中の三時ごろ電話が鳴り、嫁さんがネボケタ状態で出たが、どうやら下の階の次兄からで、雨が降ってきた・・・との電話である。 ベランダに洗濯物が干してあるから取り入れたほうが良い、との暗に催促してきたのである。
 嫁さんが外出中に雨が降った来た時などは、次兄はベランダに出て洗濯物を入れたりしてくれるのだそうだ。 だが、昨夜のように妹が上の階にいる時は自分で入れないで、雨が降ってきた、と電話をしてくるらしい。 日中ならともかく、夜中はわざわざ起こさないで自分で取り入れれば済むのだろうが、次兄にはそのような機転は一切利かないみたいだ。
 電話に起こされたオフも一人でソファーに座って缶ビールを飲んでいたが、下の階から上がって来た嫁さんは、まさかそんな暗い中に人がいるとは思わなかったのだろう、ギャーッと大きな悲鳴を上げてしまった。 夜中の三時過ぎであったので、おおごとにならねば・・・と思った・・・がどうやら事なきで終わったようだ。
 

 今日は終日ソファーで寝ころがって図書館で借りて来た「自然素材がいっぱいの心地いい家」という写真が沢山載っている建築の本に目を通していた。 この手の本はこれまで借りてきてもパラパラと写真を見るだけで、平面図を含め中身を読むということはなかった。  ほとんどが設計事務所が設計した家なのだが、だいたい同じような造りをしている。 LDKが一体化していて、リビングの上は拭き抜けて、二階に狭いがウオーキングクローゼットがある寝室と子供部屋があり、二階と一階は吹き抜けを通してリビングと繋がっている構造である。 それに来客用の寝室にもなるような和室が一部屋設けてある。 一階と二階の延べ床面積が30〜40坪前後の家である。 みな狭い建築面積の中で精一杯工夫がされている。
  参考になる事柄はほんの少しだがないこともない。 だがオフのやっている仕事は既存建物という制約の中での仕事になるから、それをそのまま取り入れようとしてもほとんど無理だなぁということが多い。