68年!

 日中は小春日和を思わせる暖かい日が続いている。 山々の紅葉も一段と色が深くなってきたようだ。
 昨日リビングの窓を縦長の三連窓を採用することにしたが、それで壁を落とす必要が出てきた。 最初は勢い込んではじめたのだが、やはり半間幅の壁を三枚落とすのはたいへんである。 本当は半間(1メートル弱)の壁の内、縦に半分を開口すれば良いのだが、下地が竹小舞を組んであるので全部落とすしかないわけである。  まだ壁落しの箇所はいくらか残っているのだが、もう当分壁落しはやりたくない。 土壁に触れるので指の先が割れてきている。 とくに右手の親指に先は何かにちょっと触れるだけでも痛みが走るよ。 柱を切りたくないと縦長窓を採用したが、これではかえって仕事が面倒になっただけである。 それに外壁を下部を下見張りの腰壁、上部を漆喰壁の真壁を想定していたが、それでは何だかおかしなものになりそうなので、外壁も大壁に変更するしかないようだ。 こんな時は設計にあわせて柱や壁を自在に組み合わせる新築の家は楽で良いなぁ・・・つくづくと思う。 それに碍子配線だが、どう考えてもそれを生かして使うには仕事が面倒になる。 つまり線が壁や天井をくぐる時はそこへ細長い碍子入れてその中を通さねばならないようだ。 碍子なんか簡単に手に入らないし、たとえ塩ビのパイプを代用するにしても仕事がやたら面倒になってしまう。 そこで電気はVA回線で通し、碍子のほうは通電しないでダミー配線として梁に残すかなぁなどと思ったりしている。


 昨日のニュースに石油鉱業連盟が、石油の枯渇まであと68年、と発表したとあった。


 http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2007113002068454.html

  
 これは今のところまだ発見されていない資源量をも加えて試算されている数字である。
 まあ、68年後ということになれば、オフはもちろんだが、オフの子供たちもその頃まで生きているとは思えない数字だが・・・
 人類が地下から石油を掘り出して使い始めてこれまで何年経過しているの調べてないが、いずれにしろそんな長い期間ではない。 日本で車や家電などが一般化し始めたのはオフが20歳ぐらいの頃からである。
 石油が掘り出され、自動車や飛行機などが発明され、それらの恩恵だけでなく、今やわれわれの身の回りの衣食住は言うに及ばず、ありとあらゆるものが石油が使われて造られている。 毎日食べているお米だって今や、肥料、農薬、耕作、乾燥、運搬、精米などなどすべての過程で石油を使って作られているので、われわれは石油をお米にして食べているのだ、と言うことも出来るくらいなものである。 今の人類の豊かさや繁栄はすべて太陽の過去のエネルギーが地球の内部に蓄えられた、そのいわばタンス預金であるエネルギーを掘り出して食い潰し、実現されものでしかない。 
 そしてその結果大規模な戦争もあったし原子爆弾という恐ろしい武器が今や世界中無数にある。 さらに最近では地球の環境や気候までも悪化して、これからたいへんな時代が来ようとしている。 そんなことをいろいろ考えると、石油などの資源は一日も早く無くなった方がよほど人類や地球上のありとあらゆる生き物にとって幸せな世の中になるような気がする。 再び汗水流してお米を作って食べる世の中が来るほうが、よほどわれわれにとってよいことだ、と思うのだが・・・


 今日の仕事


 リビングの壁落し。
 その後、リビングの配線仕事をはじめた。 いずれ天井裏へは入れなくなるので、天井を張る前に配線を済ませておかねばならないからだ。