ゴルフ場

 兵庫県は関西圏の中でもゴルフ場がやたら多い県である。 近くの三木市などにはとくにゴルフ場が多い。 オフの今住んでいる加西市にも幾つかのゴルフ場があるし、今の家のすぐ近くにもゴルフ場がある。 県道の上をまたぐように高いところに橋が掛かっているが、ゴルフのコースとコースを結んでいる橋らしい。 下の道を走りながらその橋を見上げるのだが、その橋を人が通っているのを一度も見たことがない。 訊くところによれば、今や日本のゴルフ場の半分は外国の会社の持ち物になっているという話もある。 オフの田舎のようなところでもゴルフ場が開業したが、しばらく営業していたがいつの間にか閉鎖してしまっていた。 売りに出す値が安いからといって買ってもお客さんが来なければ、その維持費や固定資産税などの経費を捻出するのも持ち出しになると思う。 買った側はいずれまたゴルフのブームが来るとの算段だろうが、過去のボーリングの例もあるように、日本で一度廃れたゴルフがまた再び過去のようなブームになることはないだろうと思う。 維持費が出せないとなると、お客さんが来なくて管理できないゴルフ場はいつの間にか自然の野山に戻っていくしかないだろう。 それはもったいないというより、それで良かった良かったとゴルフを一度もやらなかったオフなどは思っている。 


 この家は本宅と、後から建てられた別棟が同じ幅ですぐ横に並んでいる。 両方の建物の柱と柱の隙間はたった一尺(30センチ)強しかないのである。 もちろん屋根の谷間には大きな丸樋が渡されているし、内部では同じ建物ののように行き来が出来るようになっている。 だが一箇所、両側に壁がしてあり、内部が空洞のまま、つまり両脇が塞がれていて床も天井もしてないのところがあった。
  幅八寸(24センチ)長さ2メートル強の細長い戸袋のような空間があるが、もちろん狭くて人の身体などは入らない。 この空間に横幅2メートルほどある大きなフラッシュ戸が納めることになる。 この戸は白いデコラ製にするつもりで、閉じられている時は白い壁のような役割をはたし、夏場に全開すると家の裏から和室のある座敷へと風の流れをつくることになる。 横幅2メートルの戸が動くためには4メートルほどの空間に柱などがあっては困る訳である。 柱はないかと言うと、約1メートル置きに五本立っている。 どうするかと言えば両横の二本の柱に半柱を張り付け、この戸はその半柱の間を移動することになる。 つまり既存の五本の柱のすぐ横を移動することになる。
 そうなるためにその狭い隙間の空間に下に敷居上に鴨居がいる訳である。 当然床と天井が必要である。 どちらかの側の壁を落とせば仕事は楽だが、壁落しの重労働はしたくない。 そこで今日はとりあえず狭い空間の下部に床を作る仕事をした。 床板の厚さを逃げた分に長い垂木を二本渡して、この垂木を固定するのが大変だったのだが、その上にはめ込み式の床板を二枚山形において真ん中を叩いて納めた。  



 今日の仕事


 昨日やり残したフローリングの最後の二枚を入れるが、これが材が湾曲しているせいで中々上手く行かない。 そんな材をハネて素直な材を使えば良さそうなものだが、最後は意地になってしまっていた。 何とか納めたが仕上がりはやはり少し思わしくない。 後になってみて何であんなに意地になったのか・・・反省するばかりである。 一応床は張れたが、その周辺の始末の仕事がいくつか済ます。 最後に壁と壁の細い隙間へ床を張るというおかしな仕事をした。