オムライス

 最近よく夕食を簡単に済ます時、オムライスを作って食べている。
 ご飯の中に入れる具は一度に多めに造って冷蔵庫に入れておいて、それをパン食の時などにはオムレツを作る具にその都度入れたりして使ったりしている。 具は鶏肉に玉葱や椎茸、ニンニクの芽、筍、コーンなどなどをやや荒めのみじん切りにしたもの炒めて作っておく。 これを炒める時だが、中火以下でやや時間を掛けて炒めておくと美味しい具ができる。 


 作り方は、フライパンにニンニクのみじん切りを入れ炒め、さらにご飯を入れて炒める。 ご飯が冷たい場合はレンジで少し暖めたものを使うとほぐれるのが早い。 ご飯にニンニクの味がからめば、そこへ具を入れてよく混ぜて、さらにケチャップを入れ手早く混ぜてチキンライスが出来上がり。 
 もう一個のフライパンに溶き卵を入れて半分ほど固まったところへチキンライスを載せて、皿を上にかぶせてフライパンをひっくり返して、はい出来上がりである。 トマトケチャップの代わりに、缶詰のカットトマトを使う場合もあるが、もちろんこちらの方が美味しく出来る。 この場合別に味付けが必要になる。 それに溶き卵にも塩や薄口醤油などで軽く味をつけておく方が美味しく出来る。


 中学生の頃、カギッ子だったオフの家に同級生の一人が泊まりに来たことがあった。 多分その日は家の人は留守の日だったのではなかったかと思う。 その友人が、夕食を自分たちで作ろう、と言い出して、八百屋や肉屋で食材を買ってきてオフの見ている前でオムライスを作ったことがあった。 その時、なんら臆することなく自分だけではなく人に食べさせる料理を作る友人を見ながら、心から、すごいなぁ、と感心した。
 それから何年かして、オフが都会で一人暮らしをしていた時、そうだあの時の友人のようにオムライスを作ってみよう、と突然思いついた。
 さっそく食材を用意して、昔の記憶を思い出しながら挑戦してみた。 
 が、結果は・・・オムライスとはいえないようなおかしなものが出来てしまったと思う。 それから今日まで何度も何度もオムライス作りに挑戦してきて、いつの間にかそれがオフの得意料理の一つになっていた。


 そう言えばあの友人はどうしているのだろう・・・
 オフとは中学の頃しばらく付き合いをしただけの関係で終わってしまった。 オフが都会から田舎に帰った時、噂に訊いたのは・・・スナックで働いていた足の悪い人妻と付き合いをしていたが、ある日その女と何処かへ駆け落ちしてしまった、という話だった。
 どちらかと言えば男としては派手で目立ちたがり屋さんで、人と同じようなことをするのが嫌いな、一匹狼的なタイプの男だったと思うが・・・


 今日の仕事

  
 前の押入れの既存の垂木を取り外す。 ここの垂木や床板の釘が錆付いていて抜けない。 バールを入れて抜けば頭が割れてしまう。板や垂木の下にバールを入れて起こすと釘はそのままで板や垂木が抜けてしまう。 残った釘にバールを入れて起こすが頭だけ取れて抜けない。 仕方なしに金槌で左右に叩いて釘を根元で折る。 垂木は昔の仕事で桧の間伐材を半割りにしたものが使われている。 おそらくヌレヌレの材に釘を打ったから中で錆付いてしまったのだろうと思う。 同じことが垂木受けでも起きる。 おかげで普通の仕事の倍の時間が掛かってしまう。 ネットで外壁の羽目板の注文を出しておいた。 
 二寸角の桧の垂木を買いに行くが、これは新しい材木屋に置いていなかったので、前の材木屋へ行く。 新たにレベルを出し垂木掛けを固定して、大きさに切った垂木を止めていく。 野地板を半分ほど止めて、明日の仕事の材がないので買いに行く。