杞憂

 現在パソコンを置いているのは和室の口の間の横奥の四畳半である。 ここの部屋の四面は全部建具の部屋で、その障子で閉めきって壁落としをしているが、壁から落ちた土ボコリがパソコンの台の上にも薄っすらと積もっていて、夜の時間帯のマウスの動きが微妙に悪い。 今日も壁落としをして、五面の壁を全部落とし終わった。 まだ、下がり壁の部分二ヶ所の壁落としが残っているが、ここは現在寝室に使っている部屋なので、後日の仕事となる。 壁落しのほか汚い仕事はもう一つあり、それはリビングの天井の落しである。 汚い仕事ばかりでは嫌になるのでこれも後日にまわし、仕事としては壁落しをした和室の奥の部屋に押入れを造ったり床をしたりすることに移る。


 
 昨日のニュースだが、石油輸出国機構(OPEC)関連で以下のようなものがあった。


 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071119AT2M1900619112007.html



 現在国際的には原油取引はほとんどドル建てで決済されているらしい。 そのドルが最近為替市場で下落しているので、ドル安は収入の実質的な減少や、加盟国が保有するドル建て資産の価値低下につながる、とOPECの強硬派であるベネズエラやイランが主張して、決済通貨のドル立てを見直すことを提案している。

 それではどこの通貨で決済するのかとなると、現在の米ドルに代わるほどの普及している通貨もない。 そこでいろんな通貨を入れたバケット式にしようという案をだしている。 しごくもっともな意見だと思うが、これは単に決済の通貨の種類を変えるという意味だけにとどまらないだろう。 もしこれが実現されたらアメリカの受けるダメージはかなり大きいと思う。 


 オフは世界のお金の流れをこのように簡単に図式化して捉えている。 アメリカという国は貿易収支を見るなら慢性的に膨大な貿易赤字を抱えている国である。 それでもインフレにもならずやっていけるのはドルが基軸通貨であり、世界のお金持ちが貿易黒字で貯めたお金をアメリカの債権や株を買って運用しているからである。 つまり貿易で出て行ったドルは安全な運用のため再びアメリカに戻ってきている訳である。 そしてアメリカはお金を預かりましたよとうう印に証券や株券である金額を印刷された紙切れをそれらのお金持ちに渡している訳である。 それが安定的にずっと続けば何の問題もない。
 また、アラブ諸国などの産油国では毎日石油が掘り出されている。 石油は掘れば掘るだけお金を出して買う人がいる。 ということは価値がそれだけ毎日毎夜地下から掘り出されて地上に出現しているということである。 その分膨らんでいる価値は、それはすなわちお金に換算されて取引される。 その分世界を流通する価値は増えている訳で、アメリカはその分ドルを余分に印刷して流通させてもお金のダブツキ、つまりインフレにはならないのである。 しかし、原因は問わないことにしても、現在アメリカのドルが為替相場で値下がりしていると言うことは、それだけドルの信用力が落ちてきていると言うことである。  そこで産油国がドルで決済しない、となってくるだけでなく、預けている国債や株券や債権をドル以外に移し始めると、ますますドルの信用力が落ちて世界の経済は大混乱におちいりかねない。 もちろんそれだけで世界が動くわけではないが、そうなる前に、アメリカはドルを安定させる再び伝家の宝刀を抜くやも知れない。 その場合、狙われるのは間違いなくイランであろうと思うのだが・・・


 今日の仕事


 今日も壁落とし。 午前中両面の壁を落とす。 土ボコリがどれだけ出ても構わないならカケヤでドンドン叩くというやり方があるが、部屋中がホコリまみれになる。 オフのやり方はバールで柱の縁の小舞をほじり出し柱に留まっている部分をノコギリで切り離す。 ヌキも切り離すが釘が使ってある場合があるので要注意だ。 土壁は重いので三分の一ぐらいのところで横に溝を入れ縦の竹小舞を切り離す。そしてバールで起こしながらビニールシートを引いた下へ落とす。 両面土壁の場合は三分の一でも重くて持てない。 そこで小舞を外しながら片面の土を少しずつはがしてバケツで運ぶ。 時間はやや掛かるがこんなやり方でやっている。 午後からも壁落とし。 こちらはラスボードの上に土壁塗りで上手にラスボードを起こせばある程度の大きさでラスボードと土壁がくっ付いたままポコリ、ポコリとはがすことが出来る。