次に来るもの

 やや風邪気味である。 とにかく喉がいがらっぽく、咳や痰が出る。 オフの身体で一番の弱いところは喉なのだが、おまけに今飲んでいる高血圧の薬の副作用の注意書きに、喉がイガイガする場合があります、と書かれている。 そんなわけで身体の調子が狂い始めるとまず喉にその兆候が現れる。 おまけに古民家の再生仕事は、壁を抜いたり、天井を落としたりする3K仕事である。 健康のことを優先的に考えるなら出来るだけこのような汚い仕事は避けるべきなのかも知れないが、リスクを承知でもやりたいモノはやりたい。
 

 居宅と倉庫の間の資材置き場が今日出来上がリ、最後に電気もつくようにした。
 これでいよいよ明日からは本格的に家のリフォームに掛かることができる。 この家のリフォームは大きく分けるとキッチンの改装、リビングを造る、水洗トイレを作る、部屋を風通しのよい構造に作りかえる、となる。 まず、部屋の構造の改造から入るつもりでいる。


 仕事に掛かると気持ちが毎日追われるようになるので、今夜から一度神戸の嫁さんのところへ行ってくる。 嫁さんはここのところ軽い鬱で、髪の
毛を切って気分を変えようと自分でカットしたらしいが、どんどん切っていって気が付くと耳がモロ見えるくらい切り込んでしまったらしい。 髪の短い女性はどちらかといえば若々しく見えるものだが、お兄さんは彼女の頭や顔をまじまじと見てから、その頭では離婚されてもおかしくない、とポツリと言ったらしいが、どんな風に変わったか見ものである。 このお兄さんのまだ若い頃の話だが、彼が躁状態がひどかった頃だが、顔のマゲをカミソリでそり落として、口紅か何かで額に真っ赤なマゲを描いていたことがあったらしい。 これこそどんな印象になるのか一度見てみたかった。


 最近は食品の表示を誤魔化したりする事件が頻発している。 思いつくまま、不二家白い恋人ミートホープ赤福、比内鳥、吉兆・・・などと跡を絶たない。 これは最近になって急にこのようなインチキ表示や誤魔化しが起きて来たとは思えない。 問題はここに来てこれらの誤魔化しなどが急に顕在化してきたことにある。 オフの考えではこれらの顕在化のすべては事情を知った内部の人たちの内部からの告発あったからだろうと思う。  
 オフは決して内部告発を悪いことだとは思わないし、どうであれ第一義的には誤魔化しやインチキをしている会社が一番悪いのである。 だが、社会がそのような内部告発というかチクリを受け入れるような雰囲気を許すような社会に変わりつつあることになってきていることに注目している。 


 戦後の日本のシステムが行き詰まり、それ自体はいかがわしいものであったろうが国民総中流意識も崩壊しつつある。 <改革>と称して市場主義的な競争原理を取り入れて社会を活性化させること、それ自体は悪いとは思わない。 市場主義は必然的に優劣を付けることになる。 もちろん頑張った者も頑張らない者も同じような結果を受け取ることが決して平等とは言えないだろう。 頑張った者がご褒美を沢山貰うことはある意味では公平なことであるといえる。 だが、過度の市場主義は人々に心にある種の言い知れぬ悪意を生み出すことにも繋がる。 
 戦争に反対する人は多いだろうが、テロとの戦いに反対する人はかなり少なくなるのではないかと思う。 アメリカを中心になってテロとの戦いが叫ばれている。 テロリストを見つけ出して殲滅する戦いが実行されている古。 また、テロとの戦いのためインド洋の沖合いで艦船に燃料を補給することの重要さを唱えている。


 しかし、テロというのはどのような事態が引き起こしているのだろうか、いま少し少し考えてみてもよいような気がする・・・市場主義の競争原理の推進が人々にさらなる貧富の差を生み出している。 ひと頃、勝ち組、負け組みという言葉がマスコミを中心に人の心を踏みにじるように平気な調子で言われていた。 市場主義は背景には、不当な暴力を押さえ込む理由で、圧倒的な暴力装置を背後に持つことで成立している面があるのではないか。 食品の内部告発が頻発する社会に変容している社会の行きつく先に何がまっているのだろう・・・


 今日の仕事


 材料置き場にポリカネートの波板を止めて屋根が出来あがった。 倉庫の古い20Wの蛍光灯を取り外し材料置き場に三箇所並べて取り付ける。 倉庫はこれから仕事をするので八千代で取り外したもう少し明るい40〜70Wの蛍光灯を三個取り付ける。 これで明日から万全な状態で仕事を始めることが出来そうだ。 昨日ネットで注文を出した桧の野地板と1寸5分角の垂木が送られてきた。 野地板や垂木に至るまで桧材にこだわりたい。