北風と太陽

 台風が東シナ海を北上中のためだろうと思うが、ここ二、三日はやたら蒸し暑い。 朝晩は涼しくなったとはいえ、この蒸し暑い残暑は困りものである。 おかげでここのところ風呂上りにビールを飲むとすぐ眠くなる。 だいたい10時前後だが、その時間に眠ると1時半か2時ごろになると目が醒めてしまう。 眠れなくなるので起き出て虫の鳴き声を訊きながら、またビールを二本ほど飲む。


 午前中雨樋の取り付けの仕事をしていると携帯電話が鳴り、出ると娘からであった。 連休を利用して田舎へ帰るところだという。 自宅の鍵は何処かにないのかと言うが、自宅は井戸ポンプが壊れていて水も出なくなっていてトイレも使えない状態だ。 山の家へ行くしかないなぁ、と思うが、山の家へ行く道はかなりヤヤコシイ、困ったなぁ、どう説明しようか・・・と迷っていると、車にカーナビが付いているから住所を聞けば大丈夫、と言う。  
 男と二人でドライブしているのだと分かる、そこで住所を教えて、とりあえず電話を切る。 しばらくして電話が掛かり、聞くと目的地が消えてなくなってしまったと言う。 詳しく訊くとすでに山の家のすぐ近くまで行っていて、小さな部落へ入る道が、どうやらカーナビには入力されていないようだ。 
 家からほんの500メートルほどのところだったから、詳しく説明した。 それにしても今や携帯とカーナビがあって行きたければ、どんな知らないところへでも行けるんだなぁ、と感心する。 山の家は当然のことながら鍵が掛かっていたのだが、先回帰って来る時一部の窓を閉め忘れていたので、そこから侵入しろと言っておいた。


 今日も政治のニュースについてのコメントとなる。
 安部総理が引退して、ガッカリしているのが拉致被害者の家族の人達だけである、などとマスコミが伝えている、と嫁さんが電話で言っていた。
 拉致問題に関して北朝鮮との日朝交渉は、これまでの安部政権では強気一本のの圧力路線だった。 その陣頭で指揮を執っていた安部首相引退することで、その圧力路線が腰砕けになってこの問題がうやむやになるのではないか、と危惧していると言うことだろうか。 この問題について、次期総裁候補は以下のようなスタンスを取っていると伝えている。


 http://www.sakigake.jp/p/news/main.jsp?nid=2007091501000421



 この間アメリカと北朝鮮との二国間交渉では、核の無力化に向けてかなり突っ込んだ進展が見られてきている。 アメリカは北朝鮮が核の無力化を同意しそれに向けての行動を起こせば、これまでのテロ支援国家の指定を取り消すことを視野に入れることをアメリカは言及しはじめている。
 それに関連して拉致問題がうやむやになることを安部政権は一番危惧していて、それ無しではテロ支援国家の解除はしないでほしい、と何度も何度もアメリカに懇願していた。
 それでは、これまでの日本の強気な圧力路線の最終的な帰結点、落とし所ではどういうことが想定されていたのだろうか。 と言うか、どういうことになれば、そのこの問題の成果というか、この問題の解決に至ることになるのだろうか?


 過去においてわが国が(北朝鮮)が貴国の人々を拉致したのはまぎれもない事実でありまして、これはたいへん遺憾な事でありました。 拉致したすべての日本人を開放して、ただちに日本への帰国の手続きをとります・・・と言って北朝鮮の高官が深々と頭を下げることなのだろうか。
 強気一本路線の落とし所とはおそらくこのようになることを想定して、これで万々歳、これで拉致問題はめでたく解決しまた、となることを想定しているではないのかな?


 オフの感触からいえば、北朝鮮とに間にはこのような解決はおそらくあるはずがない、と思える。 それではどのような解決が想定されるかと言えば、北朝鮮が徐々に開放政策をとり始める過程で、遅ればせながら少しずつこの問題の解決の門戸が開かれてくる、と言うのが一番ありそうなケースだろうと思う。 だとするならば、何が何でもこの問題だけを取り上げて。異常にこだわり続けることはけっして得策ではないはずである。
 現在ライス長官の下アメリカの国務省が採っている政策は北朝鮮の門戸を少しずつ開き、開放政策を進めていくという方法である。 少なくとも、すべてお前が悪いんだ!このやろう、悪うございましたと謝罪しろ!と言う政策をとっているのではない、というのは誰でも分かるだろう。 


 古くから、北風と太陽、と両極端の政策について言われているが、はたしてどちらの政策が最終的に北朝鮮のぶ厚いマントを脱がすことになると思うかな? 

 
 今日の仕事


 便所の横の雨樋を取り付ける。 午後からは駐車場の外に出した雨樋の下部のパイプを水路までの埋め込むためコンクリートをはつる。
 コンクリートハツリのハンマーがないので、ハンマードリルを使ったが手でコツコツやるより少しは楽であった。 コンクリートはつりのハンマーは一台持つ必要がありそうだ。 これで雨樋関係の仕事は一応終わった。 その後倉庫の屋根の雨漏りをしているだろう箇所に裏表からコーキングをした。 これで様子を見てみる。