引退

 今日より仕事再開。 倉庫の屋根の樋を取り付ける仕事をしたが、今日も最高気温が30度を越えて暑かった。 久しぶりの仕事だったせいか、汗をたっぷりかいて、アルカリイオン水をかなりの量飲んだ。 ただでさえオフは夏太りする体質なのに、ここのところすっかり楽をしていたので再びお腹が出てきていて、屈むと出たお腹が足につかえてしまうのだ・・・やれやれ、である。 早く次の物件を決めて、新たな仕事に掛かりたい。


 安部総理が今日突然、辞任した。 それを歓迎して株価が一時急騰したという何とも情けないニュースがあった。


 http://www.sankei.co.jp/keizai/shijo/070912/shj070912013.htm


 安部総理はシドニーでテロ対策特別措置法の延長問題をめぐり、同法に基づくインド洋での海上自衛隊の給油活動継続に「職を賭して取り組む」と述べていたのだが・・・野党の小沢党首に会談を断られてもう腰砕けになって、すべての方途がなくなってしまったということらしい。
 これは日本が世界に向けた国際公約とも言ったりしていたが、この法律が総理にとってそれほど職を賭して取り組むほどの大切な問題だったのだろうか? アメリカ共和党が次の大統領選挙で敗退するのは周知に事実だろうし、どうあろうといずれイラクでのアメリカの仕事はこの先かなりの規模で縮小されるだろう。 すでに共和党ブッシュ大統領すらも、駐留米軍三万人の規模縮小を採用する方針を固めたとのニュースも伝えられているのである。 総理というもの世界やアジア、日本全体の流れを見る目が大切であるのは言うまでもない・・・
 安部総理がどうしても日本にとって必要な法律と考えるなら、参議院で否決されても衆議院で再可決して、それを国民への安部内閣からの土産に胸を張って退陣する手もあったはずだ。
 おそらくこのような意外な、言ってみれば女々しい幕引きは、この先彼にとっては最後の最後まで、おそらく死ぬまで悔やまれる形での退陣になるのではないだろうかと思う。 人にとって責任の取り方、その引き際というか、ことをなすその仕上げの仕方は、なかなか難しいものがある。


 話は変わるが、千代の富士の弟弟子といわれた北勝海という力士がオフは好きだった。
 努力家で土俵の隅でヘドを吐きながらも稽古をして、最後は横綱を張るまでになった力士である。 その北勝海はある時、フト土俵に上がる気力がなくなっているのに自分に気がついて、その日に引退を決意したという。 その後、あの若貴の三代目の若乃花が引退を言い出した時にほとんどの人は、まだまだやれる辞めるのは早すぎる、と言って引き止めたが、北勝海は、土俵へ上がる気力がなくなった、と言う若乃花の気持ちを第一に汲むべきだ、と言って静かに引退を支持していた。
 このような現場からの引退の仕方こそは、オフが理想とする引き方である。 ある日、もうこれで古民家の改装はいいやぁ、と思った時点がこの仕事の辞め時だなぁと思っている。 
 そういえば十年ほど前、夜中に目が覚めて、俺は決してこんなことをしたかった訳ではなかったなぁ・・・とフト思った。
 その頃は商売をしていて、いってみれば毎日金儲けをしていた訳だが、不思議なことにその直後に、店を売ってくれないか、という話が突然入って来て、二つ返事でOKした。 周りの人は全員、気が違ったか!とオフに反対したが、それを押し切れたのは、あの夜の<思い>だけであった。


 今日の仕事


 今日より仕事再開。 午前中敷地内の草刈から始めることにして小一時間ほど草刈をする。
 まず、倉庫の屋根に雨樋が付いていない箇所があったが、そこに雨樋を取り付ける仕事をする。  この倉庫は鉄骨作りの倉庫なので、簡単にホームセンターで塩ビの樋を買ってきて取り付ける訳にはいかない。 仕方なく既存のトタン屋根の上に垂木を四角く組んで乗せ、その上にも波トタンを敷いて二重の屋根をして、その垂木に樋の受けを取り付けるやり方にすることにした。 横と縦の樋など一式、波トタン板、垂木などの材料をホームセンターで買って来る。 垂木を組んで既存の屋根の鉄骨にビスとナットで留めて固定するところまでやった。 夕方もう一度小一時間ほど草刈をして、今日の仕事を終える。