冷やし中華

 日一日と暑さが増してくる。 当町では今日は最高気温が37度上がったというが、岐阜県の多治見市では最高気温が40・9度で、国内最高記録を74年ぶりに更新したという。 その他埼玉県や群馬県でも40度を越えたらしいが、これはフェーン現象によるものでまだ風があるだろうが、岐阜県の場合は高気圧の中心に近いと言うことでおそらく風もないだろうから・・・気が狂うような暑さとでも言えばよいのだろうか・・・


 今日も寝ころがって終日本を読んでいて、眠くなればウトウトとする一日だった。 午後からは湯船に張った水に半分浸かって読書。 村上春樹の中期70年〜80年代の短編集を読んだ。 村上春樹は短編も70年代はスタイリッシュな都市生活者を主人公に据えてダラダラ書いていたが、80年代に入った頃から良い意味で急激に変化して人間の摩訶不思議な行動と意識の隙間みたいなところに視点を据え、その説明つかないズレを上手く表現するようになっていったと思う。


 オフはどちらかと言えば冷たい麺類よりも熱い麺類が好きで、夏でもわざわざ熱いうどんやラーメンをつくって食べているが、さすがに今日は冷やし中華を食べてみたくなった。

 そうそう、昔、大学の生協でひと夏毎日毎日冷やし中華を作っていたことがある。 と言っても麺を大鍋で湯がいて、それを水で冷やして、用意されているハムや卵、キュウリなどを細切りしたものを上に乗せて甘酢のタレを掛けて出していただけだったが・・・
 当時は肩まで伸びた長髪姿だったのである女子大生から、あの人不潔きわまりない、と苦情が入って仕方なく頭にタオルを巻いて仕事をしていた。 ある日屈んだ拍子にそのタオルがほどけて、煮えたぎる大鍋の中に落ちたことがあった。 その時はあわてたが、まわりを見回しても意外と誰も気が付かなかったみたいだったので、なにくわぬ顔をしてそのまま鍋の中でタオルと一緒に麺を湯がきながら仕事を続けた。 さいわい、今日の麺は不味いぞぉ!という苦情も入らなかったようだ。


 さて、さて、今日の冷やし中華だが、豚肉を細切りにして、エリンギ、ピーマンも細切り、ニンニクを一株をアラ微塵にして陶板醤たっぷり入れ、黒砂糖、味醂でフライパンで炒め、最後に味噌を入れたものを用意して、これを茹でて水洗いした麺の上にトッピングして、上から甘酢を掛けてハイ出来上がりである。 この大辛肉味噌はたっぷり作ったのでタッパーに入れておいて、これを当分ラーメンやナスの炒め物にその都度載せて食べることになる訳だ。