少年と少女

 暑い!暑い! 言うまいと思えど・・・である。
 クソ暑い夏は寝ころがって長編の本でも読むにかぎる。 できればプールサイドのデッキチェアーに横になって・・・と行きたいところだが、そうもいかなくて・・・畳に寝ころがって本を読んでいる。 だが、すぐ眠くなってウトウトする。 とうとう午後からは風呂の湯船にぬるめの水を張って、そこに半身浸かりながら本を読んでいた。


 暇に任せて<あなたの艶男艶女診断>というのをして見た。


  http://www2.nissan.co.jp/TIIDA/ADEYAKA/top.html?ID=24



  オフはこの診断で、ちょい枯れオヤジ、と出た。 ちょい枯れオヤジというのは <ヘアーもプラチナ色に変わり、顔のシワもいい具合に味が出てくれば、まさにいまが旬>の艶男と言うことらしい。 なんかバカバカしいがこのクソ暑さだ、面白半分でやってみるのもよいだろう。 女性用の艶女診断もあるでよぉ。


 寝ころがって本を読んでいて眠くなりそのままウトウトする。 しばらくすると暑くて目が覚めて、裏の縁側越しに見える恵比寿山をボンヤリとみる。 恵比寿山の上には青い空も少しだけ見える。 空には白い夏の雲が湧き上がっている。 そんな雲の静かな動きを見ていると、いつの間にか少年時代の日々の記憶みたいなものがよみがえってくる。 後ろに一本のリボンが垂れた夏の麦藁帽子をかぶっている少女の立ち姿がある。 残念ながらその少女の立ち姿はいつもいつも後ろ向きでその顔は見ることが出来ない。 その少女の姿を昔見たのか、何かの絵画や映画や写真の中で見たのか・・・もう少しも思い出せないのだが・・・