格差

 台風が北上している。 予想されているコースをたどれば九州を直撃して上陸し、その後日本海に抜けることになる。 そうなると今度の台風は風が強くなり日本海側は南風となりフェーン現象で暑くなる。 来週末は血圧の薬を貰うための受診もあり、田舎へ帰ることになる。

 
 昨日、パソコンで神奈川県の競売物件や売り出ししている不動産物件に関する情報を見ていた。
 先週末上京した折、上の息子が今すぐでないにしろ将来的に持ち家を考えているような口ぶりだったからであるが・・・
 神奈川県の中西部に絞って検索していたが、土地の値が高いことに驚ろかされた。 オフのような田舎者にとって、大きな港町の横浜と神戸は同列ぐらいに見ていたし、神奈川県と兵庫県も同様な感じで眺めていた。 しかし、今や首都圏と近畿圏は大きな格差が出来てしまっている。 近畿圏は最大規模の田舎圏といっても言い過ぎではないような状況である。 以前に首都圏では1時間半の通勤時間はしごく平均的と聞いたことがある。 それだけそこに住む人が多く、その多い人たちが持ち家を求めると必然的にそのような大きな広がりになるのだろうと思う。 当たり前のことだが遠くても需要がある限り土地の値段は高値を続ける。 しかし、通勤時間が1時間半というのは往復三時間であるが、一日二十四時間の内の三時間を通勤に使っていることになるんだなぁ・・・それでも椅子に座って本を読んだり、眠ったりしておれるのならまだしもだが・・・


 今日全国の相続税の路線価が発表された。

 
 http://www.asahi.com/housing/jutaku-s/JSN200708010001.html

 
 これによると全国平均は昨年よりも8.6%上昇とあるが、これはどう見ても不動産投機で濡れ手で粟式の大儲けができる数字である。
 これは東京、大阪、名古屋の三大都市圏が大幅に上昇したためと言われているが・・・その他の東北、関東信越、北陸、中国、四国、九州などでは今まだ下落が続いているらしいが・・・それでも全国平均が8・6パーセント上昇ということはいかに一部での上昇が大きいかである。
 東京圏で13・1パーセント、東京都では17・0パーセント、さらに都区部では18・7パーセントと中心部へ行くほど高く、都心では40パーセントとあまり地価が上昇しているところもあるらしい。

 昨日も書いたが、地方ではもう公共投資という余禄がなくなってしまった。 それに合わせるように自民党の凋落が始まっている。
 自民党など凋落しても一向に構わないが、このままで行くとますます地方と中央の格差は広がっていく。 そうなれば安い地方の土地を求めて動く企業も出てくるだろうことは考えられるが、そうなるまでにそこに住む人々を見過ごされ、疲弊させるのはあまりにも酷である。 かと言ってこれまでの農業のように補助金交付金を積み上げるでは、それに頼るだけになってますます地方は駄目になるだけである。 かってのインフラ整備のための公共投資のような地方が活性化する新たな仕組みを考え出すことがが今必要なのだ。 それこそが戦後レジームの見直しなどより、今すぐにも必要とされている政党や政治家の本来の仕事なのである。
 

 今日の仕事


 綾部の家へ行き、家のまわりの草刈と室内に掃除機をかける。 畳は雨の多い今年の梅雨の間戸を締め切りにしておいたのでビッチリと黴がはえた。 丹念に掃除機を掛けると表面の黴はすぐにはがれて吸い込まれるが、畳の内部まで入っている黄色い黴は拭き掃除をするしかないようだ。