牢名主

 朝からまず家の外部に散らばっている樹脂関係類と木材などを仕分けしながらを一輪車に積んでそれそれ一箇所の集める。
 その後和室の掃除、片付けをする。 ナイロンやビニール系統と紙、金属類などと仕分けしながらまとめて集める。 さらに置いてあったオフが使う日用品などと道具類、余った部材や部品などに仕分けていく。 日用品が多いのは、前の家にあった未使用の食器や鍋類などを持ってきたからである。 とにかく前の綾部の家には引越しした後も運びきれな種々雑多なモノが残されていて、最後は業者を頼んでトラックに山と積んで廃棄してもらっていた。 その中の一部をオフがもらってこちらへ運んだのだが、これが使いようがないんだなぁ・・・


 夕方、昨日運び切れなかったトタン板など金属類を軽トラに積んでリサイクル業者のところへ運ぶ。ここのリサイクル業者は天井から大きな直径1・5メートルくらいあるお椀型の電磁石を備え付けている。 それをウインチを動かしてトラックの荷台の上に持ってきて、電気を入れると荷台の上の鉄類はピチャ〜と吸い付いてしまう。 すごいなぁ〜と驚いていると、係りの人は笑いながら今度はそれを空になった軽トラの荷台を上に持って行き、電気を入れると軽トラの荷台が吸いつけられて、軽々と持ち上がった。 さすがにすぐにスイッチを切ったが、そのままウインチを上げると軽トラぐらい持ち上げるのではないか、というほどのものすごいパワーであった。 今日は160キロで800円也を頂いて帰ってくる。
 

 ようやく和室が片付いてすっきりした。 明日は和室四部屋にひとまず掃除機を掛けて、天井も含めて全体を雑巾掛けして拭いて清掃する。  
 その後は畳を奥の寝室から運んで来て、それを敷いて掃除、片付けは終わりだ。 奥の寝室には三部屋分の18畳分の畳が6畳分ずつ江戸時代の牢名主のように積み上げてある。 そこをベッド替わりににして布団を敷いてオフが寝ていたのだが、どうやら豪勢な牢名主の身分もこれでお終いである。
 

 今日の仕事


 和室、外部の清掃、片付けをする。