無垢のフロアー

 台風一過の爽やかな夏空を期待したが、西から次の低気圧が近づいてきていて、どうやらその低気圧は寒気を伴っているらしく、午後の雨の後夕方頃から急に涼しくなった。 まだまだ七月であるが、もうそろそろ梅雨も空けてよいころかなぁ・・・
 

 階段を上がった二階のフロアーの床が盛り上がっていた。 半間四方の狭い箇所だが、フローリング材をギチギチに入れてあったのだろう、ここのところ毎日雨が降るのでその湿りで材が膨らみ盛り上がったようだ。 合板と違って無垢の材はこれが起きるのだ。 そのために材と材の間を少し隙間を持たせて打ち付けていくのが良いと言われていて、その間隔は葉書一枚が差し込めるほどの隙間がベターなのである。 だが人情としてどうしてもキッチリと寄せたくなる。 と言うのは無垢の材は微妙に曲がっていて隙間が一様にならないので、ついつい強く突きつけて留めてしまう。
 ここは端で最後に入れた材で、三枚続きでビス止めしてなかったので、外して少し削り入れ直しておいた。
 盛り上がり箇所は二階踊り場だけでなく、一階の便所の入り口にも少しの盛り上がり箇所が三箇所ほどある。 ここは端ではないので直しようがなくそのままにしているが、通るたびに、このヤロウ!と足で強く踏みつけているがそんなことでは直るものではない。


 和室の片付けを始めた。 この先必要なものと不必要なものと分けているのだが、そのへんの判断が付かない物が多く、なかなか進まない。
 どうもこういう作業は苦手である。 オフは他人にはそんなもの捨ててしまえと軽く言うのだが、このようなことを始めると自分はモノを捨てれない性格なのだなぁとつくづく思ってしまう。 今日のところはとりあえず片付けの作業に手を付けた、という事実が大事なのでで軽く済ませた。


 田舎に帰ったとき図書館で本を二冊借りてきた。 アービングの『未亡人の一年』と、村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』 ともに分厚く長編であるが、『未亡人の一年』の方は上下に分かれているぐらいのかなりな長編である。 こちらは前に見た映画 「ザ・ドア・イン・ザ・フロアー」の原作であるが、映画では物語の初めの部分だけを撮られたものである。 さっそく読み始めているが、面白いのでノリノリな調子で読めている。 村上春樹にしろアービングにしろだいたいオフと同世代なので、読んでいてもやはり感覚が近いなぁと思う箇所が多々ある。 



 今日の仕事


 二階の床の手直し。 階段の登りたての横の開口部に敷居にVレールを敷き、中廉のガラスの引き戸を入れる。 外部用の物置の床と壁に塗装する。 和室の片付け。