禍と福

 梅雨前線が南へ下がって北の高気圧の圏内に入ったせいか少し涼しい。 しかし明日の夜ぐらいからまた西から低気圧が近づき前線が持ち上がってくる。 そうなるとまた雨が降り出し蒸し暑くなる。 今年は暑くて長い夏になるという情報があるが、と言うことは太平洋高気圧の勢力が強いということだろうが、ところが今年はまだ一度も台風が近づいてきていない。 本当に太平洋高気圧が強いのか、それとも今のところ弱いがこれから強くなるということか。 ありがたいことだが、一方台風が来て四国地方を通過すれば、水不足の問題など一気に消し飛ぶのも事実なのだ。
 昔から災い転じて福となす、という言葉があるが、福転じて災いとなる、などという言葉はあまり聞かない。 だが、これらは結局は同じことであると思うのだが、何故民間ではこれまでそうは言わないで来たのだろうか? まあ、現在幸せな人に向かって、福転じて災いになる、などと言うのは極め付きの嫌味になるだろうからかなぁ・・・


 しかし、これが対の言葉となると違和感はないどころか、さらに味わいが深くなる。 老子に『禍兮福之所倚、福兮禍之所伏』 というのがあり 『禍(わざわい)は福のよる所、福は禍の伏す所』と読む。 不運や不幸なときには、そこには幸運がよりそっているのであり、幸運なときには、そこには不運や不幸がひそんでいるものである、というような意味である。 昔、高校生の頃、この言葉が気に入って、わざわざ書いて壁に張っていた記憶がある。
 似たような故事に『人間万事、塞翁が馬』というのもある。 この人間という文字を<にんげん>と読むのではなくて、<じんかん>と読むのであって、人と人の間ということであって、言ってみれば世間というような意味である。 しかし一般的には<人間>を<人生>という言葉に入れ替えて、人生万事塞翁が馬、などとして知られているが、この方が分かりやすいからだろう。

 
 今日の仕事


 昨日の残りのヌキ穴に材を詰めて塞ぐ仕事と、天井板と縁の材の隙間を材で埋める仕事をする。
 最後にこれまで取る付けたサッシに網戸を入れようとしたが、テラス戸とベランダの目皿との間が狭くて入らない。 目皿を全部まくってずらして止め直す。