髪をカット

 とうとう髪の毛を切った。 マンションの狭い玄関に椅子を置いて、そこに座って嫁さんに髪の毛を切ってもらった。 嫁さんは結構手先が器用で、父親、母親、兄の髪を切る。 さらには自分で自分の髪も手鏡を上手に使いながらカットしてしまう。 オフと知り合った四年ほど前はまだ髪の毛は長かったが、今は学生時代以来の短さにカットしていると言うが、それも全部自分でカットしたらしい。 彼女は本来は左利きだったのだが、小学生の頃訓練して右手も使えるようになって、今は器用にTPOに合わせて左手を使ったり、右手を使ったりして使い分けている。 だからオフも彼女と知り合ってからは床屋へは行かないで毎回彼女にカットしてもらっているわけだ。 髪が短くなると頭が軽くなった感じがするし、年齢も幾分若くなった気分になるものである。 よく女の人が髪の毛をカットしたことにやたらこだわるのは、どうやらそのへんの微妙な感覚に理由があるような気がする。


 それにしてもマンションは暑い! 冬は暖かくてよいのだが、夏はクーラー無しでは過ごせるものではない。 まだ真夏日になっていないこの時期だが、窓を開けて寝るだけでは寝苦しくて、クーラーを掛けてもらったとたんにスヤスヤと眠れた。 それにオフは血圧が高いせいか、身体がどうしても火照るので夏場は敷布団無しで寝る。 夏場は畳の上をゴロゴロ転がりながら寝るわけである。 昨年、そんなオフに嫁さんが通信販売で竹シートというものを買ってくれた。 これはヒヤヒヤとしてまことに気持ちが良いオフのお気に入りの一品である。 


 明日から7月である。 六月一杯で完成だったが、後一階のLDKの床の塗装と雨樋の取り付け、隙間や穴を塞ぐような仕事が残っているだけである。 これらも必死になれば六月中に終わったのだろうが、暑くなってきたこともあり、ここまで来ているなら少しぐらい七月にずれ込んでもいいやぁ、という気持ちになったら案の定残ってしまった。 掃除もたいへんだし、まだまだダメ直し仕事も出て来るだろうし、七月半ばが実質の終了だろう。
 今回は左官屋と配管屋と建具屋の手を借りたが、その外は全部一人仕事である。 自分でもよくやったなぁと思う。 後は一日も早く買い手がつくことを祈るだけだ。


 今日の仕事


 神戸から帰り午後からの仕事となる。 雨樋の取り付け。 ベランダ側の下屋の雨水はベランダの下を斜めに樋を通して排水路まで引いた。 また玄関上の雨水は下へ落としてからの排水路がないのでコンクリートを割って塩ビの管で横へ引くしかないようである。 裏にも雨樋を取り付ける。
 調べてみるとまだまだ錆が来たりして悪くなっている樋があるので、それらもこの際取り替えておくことにした。