アイディアひとつで・・・

 予定していた仕事が早めに切が付いたので、現場にメジャーを当てながらキッチンの構想を練る。
 おおよその配置は決まっているのだが、細かなところはまだまだ詰めてない。 キッチンなど設備機器の多いところは細かいところが不都合で、もう一度設計を最初からやり直しということがまま起きることがある。 つまり冷蔵庫やガステーブルの位置、換気扇の取る付け、カウンタの高さや大きさ、備え付けの棚を作るか、既存の食器棚を置くようにするか、通路の幅がどれだけ取れるか、配管に無理がないか・・・などなど細かいところも立体的に丹念に詰めておかねばならない。  そのキッチンだが、かなり細かいところまで煮詰まってだいたいの設計が決まってきた。
 どうやら1800サイズの既製品のシンクを二箇所に使うだけで、システムキッチンを入れないで済みそうである。 最近はシステムキッチンがおお流行りだが、単に天板が一枚だというだけで値段が数倍高くなるのがシステムキッチンなのだ。 最近はメーカーによってはシステムキッチン以外の既存品では安くて儲からないので、製造していない会社もかなりある。


 次にサニタリーの構想に移る。 風呂は既存の風呂を使うとして、トイレ、洗面台、洗濯機、脱衣所など・・・だがこの場所は天井高さが取れないのでなかなか難しい。 考えているうちに一つのアイデアが浮かぶ。 トイレの窓だがごく普通に新しいルーバー窓を考えていたのだが、取り外した6尺×3尺の既存のサッシ窓があったことを思い出した。 何ぼなんでもこのサイズではトイレの窓としては大きすぎるのだが、さいわいこのサッシ窓は外付けなので、これを使って常識から外れた遊びの仕事をしてみること思い付いたのだ。 ということはこの部分の外壁も取り壊して全部やり直すことになって、かなり面倒なことになるのだが、おかしなものでそのアイディア一つで俄然ヤル気が出て来た。


 夕方ホームセンターへ部品を買いに行ったのだが、植木の苗木が入荷しているのを見ていて、シャラの木、つまり夏ツバキが二メートルもので3千円弱とかなり安く売っていた。 夏ツバキやハナミズキなどは近年人気だが出て品薄状態で値段が高くなっていたのだが、ここへ来てようやく供給量が増えてきたのだろうか?
 この家が昔ボヤを出した納屋の位置に8畳ほどの広さのベランダを造るつもりだが、その位置が南側の前の道路から丸見えの位置なのである。   
 なにか植栽をして目隠しせねばならないが、それは今後ここに住む人がすれば良いと考えていたのだが、まあ、完成する時期に花芽が芽吹いているのも、かなり家の印象をよくすると考えて、とりあえずシャラの木を二本ばかり買ってきた。 個人的には、シャラや山ボウシやエゴの木などの楚々とした感じの木々を取り混ぜて横並びに10本ばかり植えておきたいなぁ、と考えているのだが・・・落葉樹ばかり選ぼうとしているのは、ベランダを利用しない冬場は葉が落ちて冬の日差しを通してくれるからである。 二、三万の出費で済むなら、十本ばかりの木ぐらい植えるておくほうが良いかなぁ、という考えに傾いてきた。
 


 今日の仕事


 ダイニングの天井に押さえの枠と廻り縁を取り付ける。 これで一応ダイニング天井仕事は終わったことになる。 ただし順序が逆になってしまったが、表へ出てきた天井梁を掃除して塗装をする仕事が残っている。 それにその梁に天井板が突きつけにになっているのだが、梁が微妙にアールをかいているので、板と梁の間に少し隙間が出来ている。 そこに細い材を宛てて隠すかどうか、しばらく様子を見てから決めようと思っている。
 次の仕事を、ダイニングの壁下地に入るか、サニタリーに移るか少し迷ったが水廻りを優先することにした。 備え付けの洗面台を取り外すが、給水口を目クラにせねばならないので部品を買い物にでる。 洗面所の壁や天井を撤去する仕事は明日となる。