年相応だろうか

 予報どおり午後になると雨が落ちてきた。 明日の朝に掛けて雨降りである。 鬱陶しいが雨も悪くはないが、仕事をする上では暗くて困る。 たとえ板に塗装するという作業だけでも少し暗いと塗り面が何となく見えにくい。 何時頃からだろうか、針に糸を通せなくなった。 縫い物などめったにすることがないから何時頃からかまったく分からないが、二、三年前針に糸を通そうとしたが、電灯を目の前にして何度やっても通せなかった。
 それが田舎の母親は今八十歳半ばだが白内障の手術をしてから暗いところでもなんなく針に糸を通すのに驚いたことがある。 オフもそろそろ水晶玉が白く濁ってきて、目が見えにくくなっているのだろうか。 歯、目、マラと昔から言うが、歯は十年ぐらい歯磨きをしなかった時期があるが、最近は嫁さんに叱られるものだから一日一度だがしぶしぶ歯磨きしている。  大事なマラの方は小便の切れが少し悪くなったかなぁ・・・でその内に前立腺が肥大したり、いずれ癌になったりするような気がするが、今のところまあこんなものだろう。
 これは番外だが、頭の毛のほうだが白髪がまあまああるが、これがあまり増えて来ているような気はしないし、抜け毛も増えていないので、薄くなったなぁということはないようだ。 自分の顔をカメラに撮られたり、鏡を見るということが昔から何となく嫌いで、わざわざ顔を見るために鏡を覗くという習慣はないが、年相応の顔になっているだろうぐらいに思っている。
 体重も三年ほど前にこれまでの最高の88キロを記録したが、今はそれより10キロぐらい減っている。 この仕事をするようになって出ていたお腹がへっこんだ。 よってズボンがダブつくようになって仕事中すり落ち来て困っている。 自分でもカッコ悪いと思うのだが、ズボンがずり落ちないように上に着る毛糸のセーターの裾をズボンの下に入れて仕事をしている。 昔はこのような恰好をしていた子供が時々いたが、今はさすがにそんなことをしている子供を見ることはない。 だが、昔は長袖の上に半袖などを着るなどということはダサイことで、誰もそんな恰好をしなかったが、今の若い人はお洒落でそれをワザとやっている人もいる。
  
 今日の仕事


 新たな天井板に塗装をする。 先日運び込まれた廃棄物ボックスに天井板や壁材を運ぶ。 今日午後から雨だというので上部に板とビニールシートで覆いをしておく。 設備屋の手配した床暖房の仕事をする業者が来て、打ち合わせをする。 床面は無垢板のフローリングを張りたいので、その仕事をオフに任せその分安くするように言う。 また当初天井裏スペースがほぼないので二階の床暖房は無理だと言っていたが、天井を破って下部に抜いて横に配管を回すように言うと、何とか出来るかもしれないという話に落ち着いた。 一階部分はリビングが二箇所に分かれ、ダイニングとキッチンの四箇所独立で配管し、それぞれにコントローラーを取り付けることになる。 いかにも慎重そうなタイプだが、その分仕事はキッチリやりそうな感じの業者である。 同伴してきたメーカーのノーリツの社員は、これまで何の苦労もなしに育ってきて会社員になりましたという感じの若い男であるが、話をしたら一年ほど前に一度転職をしてこの会社に入ったそうだ。 今日も本来なら休日だが、勉強のために一緒に現場を回っているのだと言う。
 午後からは天井板を張って行く。 入母屋屋根の隅木と梁の間の部分の板張りにやたら手間を食った。 単管で足場をしてその上で仕事をしているが、かえって面倒のような気がする。 室内の足場は考えものである。