垂直な金定規

 いよいよ今日からダイニングとキッチンの仕事にはいろうと思っていたら、ネツトで注文してあったフローリング材が三坪分届く。 予定を変更して二階のフローリング張りの残りを済ませ一度目の塗装をしておく。 まだ二階にはトイレの奥行きを足す仕事が残っている。 先日見積もりに来ていた設備屋が二階のトイレを見て、このトイレは奥行きが狭すぎませんか?と言い置いていった。 調べてみるとウォシュレット・トイレの奥行きは1400ミリが一般的な標準である。 わぁお〜!400ミリも不足していた訳である! 入り口ドアを前に持ってくるため柱を立てて壁をしなければならない。 その仕事を明日にでも材料を入れてやるとして・・・どうやらダイニング仕事に入るのは明後日からということになりそうだ。 当初LDK仕事で三ヶ月を予定していたが、これできっかり二週間遅れていることになる。


 最近、不動産屋が出している古民家情報を見ないで来ていたが、今日覗いて見るとこの冬の間にまあまあの数の物件が出て来ている。 しかも値段が一段と下がってきている。 田舎では依然としてデフレが続いていて地価と同様建物の値段も下降気味であるし、そんな中でも売り物件がジワリと増えてきている。 これまで強気の値段がついていた篠山あたりでも、少し値崩れが始まっている。
 競売物件の中にはなかなかこれはというような古民家が出ない。 今回も古民家はあるはあったが下屋がところどころ落ちて雨漏りしているような家とか、老朽化のまま放置されていて危険な状態である、などと但し書きが付いているような家が二軒である。 
 仕事をしてみて萱葺きの古民家よりは今回のような農家物件の方がかなり仕事が楽であることが分かった。 まず、梁が製材された真直ぐな材が使われいる、というたったこれだけのことでずいぶんと違うものである。 真直ぐな材は垂直な金定規が使えるからであるが・・・この垂直の定規を誰が最初に作ったか知らないが、これによって大工仕事は飛躍的に楽になったろうと考えられる。


 今日の仕事


 朝フローリングが届いたので二階の床張りの残りをする。 その後二階の奥の四畳半と手前の四畳半との間の仕切り壁にヌキ穴を掘ってヌキを入れる。 今日やったフローリングに一度目の塗装、続いて一階の奥の部屋に二回目の塗装をする。 これで一階奥の部屋はすべての仕事が完了。