円キャリー取引

 日銀が政府の政治圧力に屈して今月の追加利上げを見送ったが、ただでさえ安い為替相場の円がまた一段と安くなった。
 この背景には、欧米の投資ヘッジファンドなどが円キャリー取引を活発化させているからだと言われている。
 「円キャリー取引」というのは日本の低金利の短期相場で円資金を調達し、それを元手に高金利の海外資産に投資するという手法ということである。 借り出した円を金利が高い国の通貨に替えて、その国の株、債券や相場つまり金や石油などなどで運用するという仕組みなのだが、円から他通貨に替える際に大規模な円売りが行なわれるので、円はじりじり値を下げていくという訳である。
 昨年ゼロ金利が解除されたが日本の短期金利は年0・25%、現在の米国の金利が年5・25%、欧州の金利年3・50%など・・・ヘッジファンドはこの差額でお金を儲けているという訳だ。


 ここで100円で買ったものが、向うで120円で売れるとなると誰が考えてもそれは濡れ手で粟式に儲かる仕組みなのだが、ある日突然向うで90円でしか売れなくなるというのが為替相場の変動リスクなのだが・・・当分この利差の変動は起こりそうもない。 そんな仕組みを見ではているとなんだかお金のために真面目に働くのが馬鹿らしくなるものであるが・・・
 日本では経済成長が続いているというが、国民の収入は一向に上がらない。 真面目に働きながらも何とか暮らしのレベルを落とすまいと、たとえば車を買い換えるなら軽自動車に買い換えるというような動きをしている。  アメリカ依然土地のバブルが続いているという。 人々は土地や家を担保にして金を借りて、その金で車を買ったり商品を買っているので好景気が持続しているといわれている。


 今日の仕事


 奥の四畳半の部屋の最後の床板二枚を張る前に押入れ仕事をする。 じつはこの部屋には押入れがなかったが隣の部屋に半間の幅の押入れが二つあった。 部屋の仕切りがその押入れになっているので、隣の部屋の押入れの一つをこちら向きの押入れにするという仕事をする。 壁を抜いて通しておいて、向うの部屋の開き戸をこちらへ移動して取り付け、向うの部屋に壁を作り仕切るという仕事になる。 
 とりあえずその壁を抜いてから、最後の床板を留めて一応床仕事はこれで終わる。 押入れ仕事をする前にヌキ下地にプラスターボードを張って行く。