黒豆

 午後から郵便局へ行ったついでに、この町の唯一のスーパー、農協が経営するAコープに立ち寄った。 まだ早いこの時間だし、小さなスーパーだから納豆はあるだろうと考えたのだ。  ところがここにもない、ない、ない、一個も、ない、のである。 レジの人に訊くと、注文を出しても入ってこないことが多いという返事である。 おそらく大手のスーパーが独占的に大量に注文を出しているので品物は全部そちらへ回っているのだろう。
 夕食を食べた後、ホームセンターへ部品を買いに行ったついでに、イオン系列のマックス・バリュウーといういつも行くスーパーに立ち寄ったが、遅い時間なのでやはり納豆は一個も残っていなかった。 黒豆を買ってきたが、替わりにこれを煮て食おうという算段なのである。
 

 舞鶴の不動産屋に綾部の家の前に立ててある大きな看板の撤去を電話で言う。 こちらは看板を立てて良いと言った覚えがないが・・・と言うと、いや最初にお伺いした時に立てるのを承知されました、という。 当方にはそんなことを言った覚えはまったくない・・・たしかに昔から物忘れの多いオフであるが・・・もし言ったとしたら・・・仕事をしている横でごちゃごちゃ言っているので面倒になり、宣伝に関してはそちらに全部任せるから好きにやって下さい、などといったかもしれない。 とにかく今すぐとは言わないが、来月半ばぐらい気候が春めいて来た頃に値下げをするつもりである、その時まで撤去してもらわないと、値下げした価格の通知をお宅だけしない、と強めに言っておいた。 現在の値が高いのはオフも承知だが、じわじわ値下げするのではなく、来月の半ば過ぎあたりに大幅に値を下げてなんとか売りさばきたい。

 
 今日の仕事


 昨日入れた敷居に仮に障子戸を入れてみたら、ぎりぎりである。 これではまずい。 敷居の上にはV字レールが取り付くのでその高さの分余裕が必要なのである。 敷居を外して下部を削り同時に前後左右の水平も直す。 
 本来ならこの後ダイニングキッチンかトイレの仕事に入るつもりだったが、台所に置いてあるいろんなものを移動するのが面倒になる。 となると二階の壁塗りが終わったので床張りをするか、それとも奥の土間の物置を部屋に作り変えるかだが、奥の部屋の仕事をすることにした。
 四畳半の四角い部屋である。 以前は風呂の焚口や洗濯機を置く場所として使われていたコンクリート土間の部屋である。 もちろん天井も張ってないし、内壁もしてない。 かえってそのほうがこちらの仕事がしやすいのだ。 まず床作りから始めることにして大引きと根太を注文するが、材木屋は余程暇なのかアッと言う間に持ってきた。 下がコンクリート土間なので仕事がしやすい。 レーザー水平器でレベルを出して墨を打って、大引きを大きさに切って、母屋の床下に使ってあった栗材を柄にして、とりあえず大引きを伏せるまでの仕事をした。