これぞグッドアイディア

 階段を移動したり、内玄関のマグサを上げたりしている内に、リビングの形に対する考えが少しずつ変わってきた。
 これまではLDKは出来るだけ仕切りを取り外して一体した部屋にしようと考えていた。 それをコンセプトにしているから、既存の仕切りの壁や柱は出来る限り取り外そうと考えだった。 ところがここへ来て考えが変わった。 リビングを広いワンルーム状態にしても、日常生活の中ではおのずから通り道というか、間仕切りはなくても通る箇所は自然に決まってくるはずである。 となるなら無理に広いワンルームすることにこだわるより、通路となる箇所は廊下としてきちっと区切ることはないが、ところどころ仕切りがあったり、なかったりする状態でも良いのではないか、と思うようになった。
 それだと無理に柱を抜く必要はなくなって、柱は残して柱と柱の間の壁だけをところどころ撤去すればよいということになる。 そうするだけで完全に仕切られた部屋でなくなるので、場合によっては仕切りの間から普段通らないリビングの真ん中を横切って行ったりすることが出来るようになってかなり部屋の自由度が増すはずである。 そうなれば仕事も少し楽になるし、構造的にも家は弱くならないし、フムフムわれながら良い考えだなぁと一人で機嫌が良いのである。


 今日の仕事


 一階和室の塗装は後一息で終わると思うのだが、ここのところ二階から始まって塗装ばかりしていたので、いささか飽きてしまった。
 そこで昨日チョイトと手掛けた電気の配線仕事をすることにした。 配線仕事もどちらかと言えば好きな仕事ではないが、今は配線仕事も塗装よりマシという感じである。 一階和室にはむき出しの線が梁を這っているので、ステップルを外してその線を撤去する。 配電盤から来たその線は和室の真ん中の柱の上の梁でターミナルとなり各所に配されている。 そのターミナルのボックス(昔のベークライト製の黒く丸いもの)も外す。 さらにその横にあったTVのアンテナ線とターミナルも外す。 これで梁はすっきりした。
 替わりに配電盤から二階に上がったVA線は床下を這わして各所で天井の隅に穴をあけて下ろし、その先にコンセント口を取り付ける。
 さらにもう一回線は配電盤から柱の隅を縁の下におろし玄関の下を通して和室の縁側下に出して縁側板に穴をあけ柱下に出してコンセント口を取り付ける。 さらに地下のその線の途中で立ち上げて二箇所コンセント口を付ける。
 昔の田の字型和室は仕切りが全部建具という構造なのでコンセント口を取り付ける箇所がなくて困るのだが、これで和室四部屋の各室にコンセント口を二個ずつ取り付けたことになる。