今年も後わずか・・・

 日が暮れるのが早くて5時前に暗くなる。 もうすぐ冬至で今が一年の内で一番日の長さが短い頃である。
 今年も残すところ二週間となってしまった。 来年はいよいよ還暦で昔なら老人の仲間入りであるが、今は年齢は少なくとも10年ズレて来ている。
 この仕事を始めてまだ二年目だが、本当に自分に合っているなぁ、と思う。 できるなら後数年これを続けていたいなぁと思っているのだが、改装して売れる物件を見つけるのが一番むずかしい。 ポイントは場所と値段が決め手になることが感覚としてようやく分かって来た。
 安い物件なら競売が一番なんだろうが、農地付きの物件は買えないし、占有者が居たりすると後ゴタゴタが起きて収拾つかなくなる恐れもある。
 不動産屋を通すのが一番無難なのだろうが、その場合不動産屋がしっかり儲けてしまう。 競売を手数料を取って仲介する業者も居ると訊いているが、どうなんだろう?

 
 今日の仕事


 天井板を受ける枠の取り付けをする。 二階の天井はリビングに当たる八畳間に三寸五分(10・5センチ)の半割り材を日の字形に組んで天井に取り付け、そこへ六尺の板を二列に並べて張っていく。  だいたい床面から天井までは2メートル50ほどの高さになる。 天井面は梁の上にあるから柄が何本か出てくるので板を張る時少し面倒である。 天井枠は高さの調整、つまり水平に組まなくてはならない。 長いうえに一人仕事なので思うように仕事ははかどらない。 片側を屋根の垂木を受けている母屋に掘り込みをして掛けたのだが、この母屋が地松材でちょうど掘る箇所、三箇所中二箇所に大きな節があって、ノミの刃が立たなくて難儀した。 夕方少し暗くなりかけた頃、真ん中の材を上から落としてしまった。 落ちる時右腕の肘の関節のところを打ってしまい、その後手がしびれて仕事にならなくなった。
 仕方なく仕事を終わりにして夕食の準備をした。 今年は野菜ものが豊作とかで大根や白菜をあちらこちらから貰って、大根も四本もあるので一本を切り漬けに、もう一本を煮物にした。 ところが鍋が持てないのだ。 空の鍋は持てるが、水を入れると右手に力が入らなくて持ち上がらない。 大根は豚バラの軟骨付き肉を出刃でブツブツに切って一緒に煮たが、これがまた美味しいのだ。