黄色い漆喰

 ここのところ二階で仕事をしているので、近所の人たちが顔を出すことがなくなった。 
 二階から見ているとだが明らかに見学に来たなぁという人はいるが、玄関戸を閉めているのでそれを開けてまでして入ってくるもの好きな人はいない。
 オフが田舎へ帰っている間、左官屋が玄関まわりの壁を塗ってくれていた。 玄関まわりの壁、つまり南側の壁面を全部黄色い漆喰塗りにした。 この辺では黄色い漆喰を使っている家はほとんど見かけないので、おそらく珍しいのだろう大概の人は立ち止まったりして見ていく。
 当地では外部の壁面は黒漆喰や灰色漆喰が主流である。 また、腰壁はほとんどが縦張りで黒い焼杉を使っている家がほとんどである。 だから全般にここいらの家は黒っぽく見える。 それはそれで落ち着きがあって悪くないのであるが、あえて当地ではあまり見かけない家にしようと思っている。 壁を白塗りにして無難に納めることも出来たし、左官屋も反対していたがあえて主張の強い黄色の漆喰にしたのである。
 黄色でも薄い黄色にするとボンヤリとした感じになり、どちらかと言えば間が抜けた感じになってしまう。 そこで黄色でもあえて濃い黄色にしてもらった。 それでもお天気の日で日が差していると実際より薄く見えるものであり、逆に雨が降るような暗い日は濃くなって見えるのだが・・・
 それに既存の縦張りの腰壁板もはがして、面倒だが横張りにやり替えようと考えている。

 出来上がった家を見て人々はどう言うだろうか・・・?
 とにかく年寄や年配の人の感覚で気に入ってもらおうとは思っていない。 買い手にはオフの年齢以下の人を想定している。 


  今日の仕事


 昨日組んだ天井板の受けの枠を端からビスで留めていく。 最後に母屋との枠を留めようと思って脚立に上がって見ると引っ掛かりが5ミリほどしかない。 あわててもう一度ビスを全部外して留め直す。 どうしてこんなことになったかと言えば、枠を寸法通り作ったからである。 つまり既存の部屋が少し寸法違いになっていたのである。 古い家の改装をしているとこのようなことが多々起きる。 水平に垂直に仕事をしていくと後で材が入らなくなったり、大きな隙間が空いたりするのである。
 天井の枠が出来上がったので続いて天井板を張ることも出来るのだが、天井面が上がった分だけ当然壁面も増えたので、その壁面の壁下地をする。 リビングだが既存の壁に合わせて真壁にするので下地にヌキを当てていく。 本来ならヌキは構造を支える役をなす材だから柱に穴を掘って差すべきなのだが、梁の上に柄を立てて天井枠を上に頭ツナギしただけの箇所である。 それに壁面の上下のスパンが狭いのでヌキの半割にしたものを上下に止めるだけである。 両辺をビス止め、6尺の長いスパンのところは真ん中に受材を立てておく。 
 
 
 今年中に二階の天井、壁、フローリング、配線仕事などを何とか終わらせたいと思っている。 
 サッシ窓を追加して取り付ける箇所が三箇所あるが、壁を抜かなくてはならないからそこまでは出来ないだろうと思う。
 二階だけで37畳、18・5坪あるので、二階だけで一所帯家族が十分暮らせる。 二所帯家族が暮らせるように、機器は入れておかないが、トイレ、キッチンの配管だけは立ち上げておこうと思っている。