馬鹿馬鹿しい話

 嫁さんがパッチを買ってくれた。 パッチというのは関西特有の言い方で、全国的には股引と言われているシロモノである。
 自慢じゃないが、オフは一昨年までどんなに寒い冬だろうがパッチなど穿かないで来ていた。
 だが昨年の仕事場であった綾部の家では、天井も床もはがしたままの状態だったので、昼も夜も外の風がスースー吹き通る状態だった。  ある日ホームセンターで店長お薦めの一品と書いて特売になっていたフリースのぶ厚いパッチを売っていた。 オフもすでに還暦に近い年である、やせ我慢もここまでだなぁと思い、そのぶ厚いパッチを買ってしまったわけだ。 何と言うかこのようなものは一度穿いてしまうと、次の日から穿かないわけにはいかなくなってしまうようなシロモノである。 ある日そのぶ厚いパッチを穿いたまま神戸に行ったが、それを見つけた嫁さんが笑い転げるということがあった。
 そこで、今年は薄くて暖かいというパッチを買ってくれたわけだ。 なんだかこちらはパッチというより・・・オチンチンを出す穴があるから当然男物なのだが、女物のパンティストッキングという感じである。 嫁さんはそれを履いて見せろと言う。 それを穿いた姿をカメラで写しておきたいわ、などと笑いながら言っていたので・・・それならばと、さっそくパッチを穿いて背筋を伸ばし、パンパカパ・パン・パン・パと口でリズムを取りながら見よう見まねの白鳥の踊りを踊って見せた・・・大ウケであった。
 

  今日の仕事


 天井板四坪分に二度目の塗装をする。 むき出しになった梁や母屋、桁、柱などにも一度目の塗装をする。
 天井板を支える三寸五分の半割り材を注文したのが、一階のリビングのテラスサッシなどと一緒に届く。 届いたテラスサッシは下部の框の厚さが決まっていてそこにはめ込む形になっている。 つまり現在の框では材が厚すぎるのでどうやら遣り替えとなるということだ・・・やれやれ。
 天井を支える材に鉋を掛けて二階へ運んで、柄を立ててそこに乗せ水平を見る。