田舎で大忙し

 田舎からの帰る途中、神戸に立ち寄って二泊してから帰って来た。

 田舎へ帰った翌日、つまり日曜日の朝娘が友達の結婚式に出るために飛行機着いたので、空港へ迎えにいった。その後、娘を式場へ運んでから、自宅のベランダの目皿板をはがしてそれを利用して窓ガラスのところに立て掛け雪避けとする。 自宅も建ててから15年以上になる。 雨ざらしの雪囲いの垂木は一部腐ってきているのもある。 そこで2×4の材を買ってきて雪囲いを新しく造り直す。
 夜、結婚式に出た娘を迎えに行き山の家で泊まる。 娘は気にしていたスピーチが上手く行き、みんなの笑いも取れたらしくホッとしていた。 花嫁はきれいだったし結婚式は悪くないものだ、との感想をもらしていた。 以前に大学の友人の結婚式に出た帰り寄った下の息子が、結婚式に出るほど馬鹿クサイものはない、と言っていたが、結婚式に対する思いの男と女の感覚の落差だろう。
 山の家は久しぶり、一年以上ぶりに五右衛門風呂を薪を焚いて沸かしたが、熱かったのか娘は赤い顔をして上がってきた。 


 翌日は午前中、山の家の玄関の雪囲いを済ませ、お昼に娘を空港へ送り届ける。 帰り道昨年の雪で壊れた裏の窓を応急修理するため五分板と2×4の材を買ってきて、午後からはそれらを組んでとりあえず壊れている窓二箇所を塞いでおいた。 来年こそはサッシ窓を注文しキッチリ入れるつもりだ。


 翌日朝山の家から自宅へ戻りさらに材を買い足して、一昨日やり残していた雪囲いの仕事を全部済ませる。2×4の材は12インチで3メートル60センチあるので乗用車では運べない。 そこでホームセンターの軽トラを借りることになるが、今日も対応してくれた背の低い女の店員さんは前と同じ人だったので気安くなって、
 ウチの嫁さんも小さいけど、あんたも小さいねぇ、と声を掛けた。 
 さらに、ウチの嫁さんは148センチしかないけど、オタクとどちらが大きいのかなぁ?、と言うと、そんなこと、かまわんといてぇ 自称150センチです、と答える。 そやけど流し台の上の吊り戸棚の上の段にものがあっても見えへんし、手とどかんやろ、と言うと、笑いながら、五年生の娘にも負けてしもているわぁ、と答えていた。
 
 
庭の木々の枝も縄で縛るなりして雪対策しておきたいところだが、これは昨年と同様今年も見送る。 その後乗用車のタイヤをスタッドレスに付け替えて、北陸道を神戸へ向けて走る。 


 田舎では三日間雪囲い、つまり冬仕度のため働きづめだったので、神戸ではBS放送溝口健二監督の「赤線地帯」を観た以外は、終日ソファーでゴロゴロ寝て過ごした。
 「赤線地帯」はあの時代には美しいこともさることながら、本当の意味で女優と言われる人たちがいたんだなぁと思わせてくれた。 京マチ子若尾文子、小暮実千代、三益愛子沢村貞子などがまさに堂々とした演技を披露し競っていた。



 今日の仕事


 午後らの仕事になるが西脇市へ塗料を買いに行った後材木屋から四分の杉板を四坪分買ってきて一度目の塗装をする。 杉板は天井板として使うつもりであるが、片面カンナ掛けしてあって横は相シャクリしてあるが、安い板なので抜け節あるのも混じっていたりする。 抜け節は裏から他の材で塞ぐしかないだろう。