切り漬け

 昨日も書いたが、なんとなく気持ちが鬱々としている。 
 そんな時はオフは何時もより少し手の込んだオフは料理をして、美味しいものを食べることにしている。
 手の込んだと言っても昨日は椎茸ご飯を炊いたことと、白菜と蕪と大根の切り漬けを作ったことぐらいだが・・・。 人間美味しいものを前にしてさらに不機嫌になるという人はめったにいないものである。
 それにあまり考えることなく黙々と作業をするのは、オフの場合鬱の初期段階には良いというのを体験的に知っている。
 出汁は昆布とカツオと鳥の手羽を出刃で叩き切ったものを使った。 椎茸は中国産を使ったが、菌床栽培のドンコ椎茸でこれが大変美味しい上に値段もリーズナブルである。 だし汁の味付けは味醂と薄口醤油とサラダオイル。 オフの場合炊き込みご飯をする時は必ずサラダオイルを少し使うことにしている。 味醂は味の母というブランドで、酒分が強い味醂である。 椎茸ご飯は何時ものことながら少し焦げたが、美味しく炊けた。
 切り漬けだが、上からねじ込み式で重しを掛ける容器を使っている。 何時もより昆布をたっぷり入れたので、汁がトロリトロトロとなった。 今日の夕食に少し食べたが、こまめにネジを回して圧を掛けたので、これも薄い塩加減ながら美味しい漬物に出来上がった。 もう一晩圧を掛けて明日あたりが出来上がりで、その後は圧を掛けないで冷蔵庫に汁に漬けたまま置いておいて少しずつ食べる。


 今日の仕事


 朝一番に材木屋に昨日注文を出しておいた足場板が入っているか、と訊くと昨日の内に入荷していると言う。
 幅20センチ厚さ3センチ長さ4メートルの足場板15枚を片面だけプレナーを掛けて軽トラで運ぶ。 昨日、材木屋の息子は勝手にプレナーを使ってくれるな、と言っていたが、今朝は母親は切りクズを綺麗に片付けをして下されば・・・と快くOKしてくれる。 昨日事務所でオフが、空いている時にプレナーぐらい使わせてくれても良いだろう、と言ったのを、傍にいた息子の嫁さんが黙って聞いていたのだが、そのことを昨夜にでも母親に言ってくれたのだろう。
 足場板は一枚役2000円でホームセンターなどより約一割ほど高い。 しかし、材木屋は近くにあるのだし、片面だけでも自動でカンナ掛けが出来るのならなら高いことはない。 また、たかが倉庫に厚さが一寸(3センチ)もある足場板を床材にするのは坪当たりの単価が1万円と高く付く材料費である。 しかし半分の五分厚の荒板を張るなら垂木で下地をこしらえなければならない。 そのレベルを出しながら垂木を配する手間と時間を考えに入れれば決して高いとは思わない。 また、コンパネを張るという手もあるが、下地の梁が真直ぐではないのだ。 大きなサイズのコンパネを高さを揃えて平らに張るのは結構面倒な仕事になる。 その点20センチ幅の長い材を平らに並べていくのは梁の隙間の調整はさほどの手間ではない。
 4メートルの材を約3メートルの幅に張って行くので、一枚は3メートルに切って張る。 もう一枚は半分の2メートルに切って3メートルに切った残りの1メートルと繫いで三メートルにして順番に交互に張って行く。
 天井裏を梁の上から綺麗に掃除しながら仕事をして、一応材を切って全部並べた。
 明日はこれを低い梁の下にカイモノをして高さを平らに揃えながらビス止めしていく。