熊座の淡き星影

 嫁さんが電話で、ルキナビスコンティ監督生誕百年周年記念でNHKのBSで映画特集をやると言ってきた。 その最後の日、今月末に<熊座の淡き星影>が放映されるらしい。 この映画は昔金沢でなにげなくで見た映画だったが、姉と弟の間の妖しい関係を匂わせるだったと思うが・・・両者の近親相姦を背後に持った映画である。 ビスコンティの映画としてはかなり分かりやすい作品で、熱烈なファンの間では評価が高い作品ではないようだが、オフは大好きな作品である。
 ヒロインをクラウディア・カルデナーレが演じているのだが、禁断の愛を受け入れようとするカルデナーレが鳥肌が立つくらい美しかった
 是非もう一度見たい映画である。 その日は仕事を中止して神戸に行って見ようと思っている。

 同じ近親相姦を背後のテーマとしているビスコンティの映画だが<ルードリッヒ>のほうは、これはかなり重く難解でシンドイ映画だった。
 またカルデナーレはビスコンティの作品の<山猫>でも奔放な平民女としてアラン・ドロンの恋人役として出ている。 たしかに彼女はここでも美しいのだが、背中がゾクゾクするほど狂おしく美しいとは思わなかった。
 ともあれ禁断の愛というのは死や破滅の向かうのも厭わないほど人を狂わせる力を持っている。 そのシチエイションでは女はこの世のものとは思えないほど官能的にエロチックに美しくなるものなのだろう。
 そう言えばもう一本、篠田正浩監督の<心中天の網島>の中での遊女小春役の岩下志麻もそれを演じていたなぁ。 


 今日の仕事


 昨日マグサを入れた柱間の下に下枠を入れる。 と言うよりすでに入っているのだが、それがやや低い位置なのでその上に材を乗せて高さを直す。 午後から配管屋が外便所を壊しに来ると言うので、屋根のトタンをまくり垂木を外して窓枠なども外す。
 午後からはテラスサッシの上のマグサを入れその上に壁下地をする。 
 調べていくうちに抜けない柱が数本リビング内に残るので、もう一度設計を一から考え直さねばならないようである。