街の不動産屋

 朝、昨日休みだった舞鶴の不動産屋に連絡を入れると今日午後から査定に行くという。 ここは古民家を扱っている不動産屋ではなく、ごく普通の街の不動産屋だが、ヤフーに不動産情報を流しているので選んだのだが、きわめて対応が早い。
 そこで月曜日にメールを送っておいた不動産屋二軒に電話を入れてみる。 ところが一軒目の不動産屋はそんなメールは受け取っていない、との返事である。 こちらにはサーバーに到達した時点で送信される自動配信の確認メールが届いている、と言っても、ない、知らないの一点張りである。 そんなことで争っていてもラチがあかないので電話で必要事項を伝えて、いつ査定に来るのか、と訊くと会う場所を決めたいと言う。 住所も電話も携帯も知らせているのにまだこちらにインター出口あたりにわざわざ出向けという話である。 腹が立って来て、もういいですよ、お宅だけが不動産屋でないから、と断って電話を切った。 どちらがお客か分からない、まさに街の不動産屋の不遜さ丸出しである。 ここの不動産屋は古民家を扱う店で売り物件の写真が多くてそれも何処のサイトより綺麗に写っているので選んだが、電話に出たオヤヂはPCを扱えないのでは・・・と疑ってしまうくらいの人だった。
 次に丹波の古民家専門に電話すると、ことらはたしかにメールは受け取っていると言うが、購入希望のメールだと思っていた、との返事である。
 やれやれである。 このような件に関してはあらためて、メールでは駄目だなぁ、と思う。 そこでここにも必要事項を知らせて、最後に査定の日を聞くと、こちらはあっさりと来週火曜日と答えてくれた。 
 一軒断ったので、急遽もう一軒連絡を入れる。 ここの不動産屋はじつは以前ここの物件をネットに乗せていた業者であるが、結局この業者を通さないでオフは売主から直接買った。 だました訳ではなく、この業者も了解してのことだったが・・・なんとなく気がひけて今回連絡を見合わせていたのだ。 ここも来週早々連絡を入れた上で伺う、との返事である。
 これで四軒の業者を入れたことになる。 あと、楽天の不動産に情報を載せている業者を頼むかどうかだけである。


 午後から舞鶴の業者が査定に来る。 いかにも、不動産のオヤヂそのものという感じ丸出しなんだが名刺には主任としてある。 少し話していてなんとなく嫌な感じである。 いかにも知性がないだけではなく、古民家というより、家というものにまったく興味がないタイプで、オフのこだわりを少し話したが、暖簾に手押し状態なので、勝手に査定してください、と言って仕事に戻った。 図面を書いて査定した後、うちはヤフーにも情報を出していて、近在のお客だけでなく・・・うんぬんなどと営業用のセリフを述べていたが今度はオフがはあ、はあ、と気のない返事をする番になった。


 不動産屋に過剰な期待は禁物である、と心に命じる一日だった。 


 今日の仕事


 土蔵の窓枠のまわりに外部から囲いを作り、その内側に外からの窓枠を入れる。 これで土蔵の窓枠仕事は塗装をすれば終わったことになる。
 その後部屋の内部の片付けをするつもりだったが、土蔵の入り口の扉を取り付けるのを忘れていた。 ここの家の土蔵の入り口の扉は御丁寧に四重になっている。 一番外側が土壁で出来た観音開きの分厚い戸でこれは防火の役目をする。 その内側に腰板付きのガラス戸が入っているが、これは後から取り付けたものと思われる。 その内側に金網が入った戸で今で言えば網戸だろうがそれにしては重い。 さらにその内側に板戸、これが信じれないほど重い。 下部には大きなローラーが二個付いていて、その下には長い鉄の板をひいてその上をローラーが転がるようになっている。 今回金網が入った戸は廃棄することにして、三重の扉にした。
 今日はその内のガラス戸と板戸を入れた。 これがまた重い上に思っていた以上に大変な仕事で、午後一杯かかってしまった。 土蔵自体が傾いているのでいずれの戸もきっちりとは納まらない。 下部のサル式のカンヌキの穴にも苦労したが、どういうわけかカンヌキが掛かったままになってしまい下部に鉄の平板が突き出て戻らない。 仕組みが分からないので取り付けてある結局鍵一式を壊すしか直しようがなかった。 壊してみて、何だこんなことだったのか、と納得するがもう元には戻せなくなってしまった。
 今日は午後から弟夫婦が来て、庭の植木の剪定をしてくれた。 嫁さんは目が悪いのだが、昔からやっているので松の木の剪定が得意だそうで綺麗にしてくれた。 弟はツツジ、高野マキ、銀木犀、山茶花などなどを綺麗に剪定してくれた。