昔の夢

 一昨日、昨日と9時になるともう眠くなり、夜中2,3度トイレに起きるが朝6時半頃まで眠る。 夏の疲れが今になって出てきているのだろうか・・・
 朝になっても天気が悪く日が差さないこともあるが、なんとなく布団から出るのが億劫で、あと少し、あと少し眠ろうとする。 そうすればほんの少しの間だが、またウトウトと眠れたりするのだ。 

 時々、以前に会社をやっていた頃の夢を時々見るが、その後なんとなく嫌な思いだけが尾を引くように残る。
 その当時の人たちとは今は意識的に関係を切って、まったく付き合いをなくしているのだが、夢の中に出てくるのだけは止めることは出来ない。 
 後に尾を引く夢の印象を断ち来るためにトイレに立って、冷蔵庫から缶ビールを出して開けたり、焼酎を水割りにして飲んだりする。 苦い悔恨と共に、自分のこれまでの越し方についてついつい考えてしまうが、いつも考えは堂々巡りである。
 家庭をなして子育ての時期でもあったが、やりたくもない仕事を20年もやっていた反動は大きいものがある。 そのことからひるがえって思えば自分の思いや考えだけで、まさに自分のためだけに生きている今の暮らしは、天国にいるようなものである。

  
 今日の仕事


 朝一番に昨日頼んでおいた材木が届いた。 最近は注文した材木が届くのがやたら早くなった。
 土蔵の階段仕事を後まわしにして、外壁の腰板の横枠を加工する仕事をした。 全部で六本、化粧の間柱が三本。 加工は午前中に終わり一度目の塗装を済ます。 南側正面の壁面だが、下部の枠を水平にして腰板を張っていったのだが、上部の天井が傾いているのでおかしなものになっている。 三角形に作った横材を入れてつじつまを合わせようと思っていたが、横枠も外れていることだしもう一度張り直すことにした。 今度は上部の傾きに合わせて張っていき、下部の枠を水平ではなくて傾いたものすることにした。 その方が見場が良いからであるが、ここのところこんなやり直しばかりしている。
 
 午後からは土蔵の階段つくり。 昨日立てた柱の位置では上り口があまりにも狭いので外して位置を変える。 踏み板の奥行きが少なく急勾配の階段だが、その上横巾も狭いのでは圧迫感が強いので巾だけは広めに1メートル取ることにした。
 その後側板に墨付けをする。 この板は厚さ4・5センチで両耳付きの板で、木の真ん中部分をとったもので、立ち木の時と同じようにアールをかいて曲がっている。 そこへ墨付けをするのだが、基準になるものは何もないのである。 いろいろ考えた後で弓のようにアールをかいた部分の隅と隅にまず墨を打つ。 その直線からもっとも狭い部分の寸法を測って、その巾で反対側にもう一本墨を打つ。 これで長い側の基準が決まったのでそれに垂直に線を引き、両端を切り落とす。 いろいろ考えた末にこのような手順で隅付けをしたが、このやり方が正しいのかどうか分からない。
 この階段は十段で、踏み板が五寸の奥行きに対して蹴上がりが七寸である。 そうするとこの三角形のもう一つの辺の長さは八寸二分になる。
 学校で習ったサイン、コサインなどを使わなくても、差し金があれば五寸と七寸の直角三角形を書いてもう一辺の長さを測れば済むことである。
 そのようにして側板にまさに階段状にノコギリの目のように墨を打っていく。 最後に下部の回り込む三段の踏み板の寸法を出すのに四苦八苦したが、これも縮尺した図面を書いて寸法を出す。 ここまでやれば後は切り込みを入れていけば済むのだが、なんだかこんな程度のことで良いのか少し不安である。 それにこの場合踏み板は無垢の板より集成材のほうが狂いがなくて良いような気がする。 ギコギコ音を立てながら登る階段ほど無粋なモノはないからなぁ〜。  最後に寸法とサイズを書いて、節あり桧の4・5センチ厚の集成材の階段踏み板の見積を送るようにネットに出しておいた。