刈り入れ

 あちらこちらの田んぼにコンバインが入り、稲刈りが始まっている。 春の連休に植えた稲が4ヶ月たった今、もう刈り入れが始まっている。
 明日から9月である。 子供達の夏休みも終わり、新学期が始まる月である。

 オフも9月で綾部へ来て一年である。 この日記を9月の20日から書き始めているが、その日の日記に改装の仕事を始めたのは9月の9日からと書いてある。 当初は工期を半年間と見ていたが、始めてみるといろいろやりたいことが増えてしまう。 それに今日仕事をしているサッシのように、まわりが良くなると急にみすぼらしく見えてきて、これもやり替え、あれもやり替えとなってドンドン仕事が膨らんでしまった。

 その中で一番工期を食ったのはLDKの床暖房仕事だった。 当初床板は現状のものの上に張る予定をしていたが、今年の冬があまりにも寒く、仕切りを取り払って広いLDKにするなら床暖房がどうしても必要だなぁと思うようになった。 そこで床板をまくったが、根太の間隔が不揃いでそれも全部やり直し、そうなると大きな釘でガンガン打ちつけてある大引きもやり替え・・・となってしまい、結局、縁の下に関しては全部やり替えとなった。 
 しかし床をまくってみて根ガラミが腐っていたり、取り外されてそのままになっていたりしているのが分かり、全部新しくすることになったのはこの家にとって大変良いこととなった。
 それに予算も当初は350万ほど見ていたが、便所を内部に新設して合併浄化槽の仕事が意外と高く付いたのと、土蔵の改装も手掛けたこと、床暖房工事などなどが入り最終的にはおおよそ600万あたりまで膨らむのではないだろうかと思われる。
 当初売り出し価格が1500万ほどと見込んでいたが、とうていその数字には納まりそうもない。 まあ、その分良くなっているのは間違いないが・・・ 基本的には不動産屋が幾ら位の価格を設定するのかに任せるつもりだが、出来れば早く売りたいので価格帯の内の一番安いほうで売り出すので良いかな、と思っている。



 今日の仕事


 昨夜寝ながらいろいろ思案してテラスサッシは全部やり直しすることにした。 水平も垂直も置いておいて、傾いている床面を基準として取り付けることにした。 理由は、そうすれば見てくれが一番良いからなのだが・・・とにかく今日丸一日サッシの取り付けに宛てることにした。

 そして一日が終わって、サッシ仕事は全部完了したかというと、残念ながらそうではないのだ。 サッシと床板の間が7〜8センチ開いている。
 以前のサッシは内付けという今は生産されていない型のサッシで、今度取り付けたのは半外付けタイプで、名前のおとり外側へ出て取り付けるので、床板との間に隙間が出来る。 同じ床板は当然ないので明日は桧の板を削ってその間を上手く埋め込まねばならない。
 サッシと床の隙間を埋める厄介な仕事がまだ残っている。 この家の縁側の床板はオフの嫌いな建材モノで、無節の桧板を合板にプリントしたものを貼り付けてあり、さらにその上にビニール系の樹脂のようなもので覆われている。 年代的には30年ほど前ぐらいの商品だろうと思われるが、当時としてはおそらく一番新しく良い新建材だったのだろう。 本来ならこの建材床板をはがして節ありだが新しい無垢の桧を張りたいのだが・・・時間的に余裕がない。 
 今日のように3・8メートルもある長いサッシの枠を扱う時は、もう一人相手がほしいと思う。 まして今日など傾いた床というあやふやな基準なので何度も何度も枠を取り付け仮止めし、また外して仕事をするような現場合わせするしかないような仕事の場合はなおさらである。
 まあ、良い・・・それでも何とか夕方には二つのテラスサッシは一応きちんと並んで取り付いていて、いかにも水平であるかのように見えるではないか・・・。