三木の家へ行く

 昨日、嫁さんと二人で三木市の物件を見て来た。
 高速道を使わないで下道で行ったのだが須磨から50分弱で到着した。不動産屋とはコンビニの駐車場で待ち合わせてすぐ近くの物件へ向かう。 
 待ち合わせたお客さんはオフたちも入れて三組だったが、その家に着いてみると玄関に沢山の履物が並んでいる。 それを見て躊躇していると案内の人は、遠慮なしにどうぞどうぞ入って見て下さい、と勧める。 履物は先に着いてこの家の中を見ていたお客さん達だった。 全部で十人以上になるが、あまり多い見学者にやや気後れしてしまう。 さらに案内の人の携帯に、行き方が分からない、という電話も掛かってきたりしている。
 建物は瓦屋根の二階建ての農家で、天井は大引き天井で一階も二階も手を伸ばせば届くぐらい極端に低い。 材料は松材だろうが、テラテラとつやが出て黒光りしている。 見学者の一人がすれ違いざまに立派な家ですなぁ、と言ったが、まさにその通りである。
 ただ座敷以外は新建材で覆い尽くされている。 それもそんなぞんざいな仕事ではなくキチットしている。 中庭には井戸の跡もあり悪くない家だが、すぐ横に三木市から吉川ICに抜ける幹線道路がありかなりの数の車が走っているので農家物件といえどこか落ち着かない。
 建物はしっかりしていて値段といい、場所といい、けっして悪くない物件だが・・・この家をオフが好きな家にしようと思えば、せっかく覆ってある天井や壁などの建材ものを全部はがして行くのが仕事になってしまう。 はがしてみてどのようなものが出てくるか分からないが、そんな後ろ向きの仕事は綾部の家でやや閉口している。 たしかに良い家だが、もう一つ曳きつけるものに欠けるなぁ、というのが結論だ。