チャーハンに珈琲

 暑かった。 先日37度を記録した日があったが、気温とは関係なく今日が今年で一番暑かったと感じた。
 室内仕事なのに汗でランニングシャツはもちろん、短パンも前側は汗で黒くなっていたし、パンツも濡れ濡れになった。 汗拭きのタオルも濡れ濡れで途中で二度取り替えた。 室内仕事とはいえ土蔵の二階での床張りの仕事だったのでなお暑かったのだろう。
 夕食に牛肉の柳川鍋をした。 ササガキの牛蒡はもちろんだが万願寺唐辛子、ニガ瓜、葱、えのき、椎茸、モヤシなどもたっぷり入れた。 夏場はオフは全体に甘みをやや強くするし、砂糖も濃厚な味の塊の黒砂糖を使うようになる。 キュウリモミなど安い雑穀酢でも黒砂糖と合わせればコクがでる。 暑い国のタイの料理が辛くいか、甘いかであるのはそれなりの合理性があると思う。
 バンコクの屋台で昼飯を食べていたら、タクシー運ちゃんがチャーハンと珈琲をたのんで、いきなりチャーハンに珈琲をぶっかけて美味そうに食べていた。 翌日だったか食べることに貪欲なオフも運ちゃんを真似してチャーハンと珈琲を頼んだ。 熱い珈琲はインスタント珈琲だったが、かなり濃い味で甘みもかなりのものだった。 それをチャーハンにぶっかけて食べた。 味のほうは・・・興味がある人は簡単だから試してみると良いだろう。  日本で試すならこの暑い夏の間の昼飯時に限ると思う。
 タイ人というのはどちらかというと原則にあまりとわれない人種のように思う。 世界三大スープの一つであるトム・ヤン・クンのあのスッパ味はレモンである。 スープにレモンをたっぷり絞って入れるなどとは、やはり大胆な発想の一つであると思う。
 

 今日の仕事


 朝一番近くの材木屋へ行き桧の荒板をプレナーに通して片面をカンナ掛けする。 板は一定の厚さではなく、それぞれの縛りで微妙に厚さが違っていているし、一枚の板でも前後で厚さが違うので結構手間を食ってしまう。 今日も台風の余波で風はあるのだが暑い、蒸し暑いのだ。
 午後からは削ってきた桧の板を土蔵の二階へ上げて、二階の床張りをする。 二階には梁の上にまあまあ厚い板、八寸(2、4センチ)ほどの厚さの、を張り渡してあり、それが二階からは床であって一階からは天井である。 しかし梁の間隔が三尺あるので、歩くと少しブカブカする箇所もある。
 今回その板の上に桧の4寸(1・2センチ)の板を張ったのである。 本体ならすでに張ってある板と同方向に、つまり梁に対して直角に張るものだろうが、今回は梁と同方向に張った。 理由はこの方が上の板は安定するからであるが、ひょっとしたら間違ったことをしているのかもしれない。 田舎の大工さんが生きていたら電話で気軽に聞けるのだが、今はそれも出来ない。 上下の板の厚さも関係すると思うがでも、とんでもない大間違いなことをしている訳ではないと思う。
 半分ほど張ったところで今日の仕事を終える。