マリア台風

 どうやら台風7号(マリア)はかなり東寄りにコースを変えて東海から関東方面へ向かいそうだ。
 このようなコースを取ると台風より北側の日本海側は北の空気が呼び込まれて気温は少しだが下がることが多い。 コースに当たる太平洋岸の人々には申し訳ない気がするが・・・
 いっぽう960へクトパスカルと強い台風8号(サオマイ)は沖縄から台湾北部を通り直進して中国の上海あたりに向かいそうな予報が出ている。
 明日田舎へ帰る予定をしている。 受診とか草刈とかを予定しているが、これからは台風シーズンである。 山の家は今年の冬の雪で、窓枠サッシが二箇所落ちたりしている。 それを応急にでも修理しておかなければならないので何かと忙しくなるし、当地でも最後の仕上げ段階である。
 身体が二つあればよい、などとはこれまで思ったことはなかったこともないではないが(たいてい嘘をつきながら女の掛け持ちをして・・・笑)今はマジで二つあればと思う。 それにおかしなことにこの年になって、時間がもっと欲しい、などと思うようになっている。
 古民家にこの先どこまで関わるのか・・・今のところ自分でもよく分からないのだが・・・とりあえず、もう良いかなと思うところまで、という風に考えることにしている。



 今日の仕事


 屋根に野地板を張る仕事をした。 南向きで終日日が差している屋根の上の仕事はこの時期キツイ。 普段の倍は疲れる。
 まず屋根まわりに広小舞をめぐらせた。 西側は桁と母屋の外にあまり幅広でない破風板を取り付けるつもりなので、もう一本端っこに垂木を乗せてそこへ破風板、広小舞を留める。 野地板は2メートルで屋根の横幅は4メートル弱なので端っこを少し切って使えば良いのだが、大工仕事では継ぎ手が同じ箇所に並ぶのを嫌う。 もちろん継ぎ手は垂木の上に来るようにするのだが、並ばないように継ぎ手の位置を代えて張る。 これを一般に、乱に張る、と言う。 この仕事の前に土蔵の荒板を張った時ももちろん乱に張った。 乱に張るのは、継ぎ手が並ぶとそこに力が集中するだろうし、その箇所が弱くなるのを避けるためだろうと思う。
 まあ、それにしても暑かった。 午前中は暑いが時々風が吹いたが、午後になると風は止み、西日がかったとろりとした暑さの中での仕事だった。
 勾配は二寸と弱いが、なんと言っても斜面の上での仕事は靴が脱げそうになったりして安定しないし疲れる。 瓦屋が何で地下足袋を穿くかよく分かるよ。 今日はめずらしく少し腰が痛いが、屋根に上がるのもアスファルトシート貼る時だけである。 その後は瓦屋を呼ぶだけだが、瓦屋はお盆過ぎに行きますと言ってくれている。