助っ人帰る

 今日夕方二人で綾部温泉に入ってから助っ人のS君は従兄弟の家へ向けて出発した。
 彼は今月中頃高校時代の部活の同窓生集まりがあるのでそれに向けて田舎へ帰るが、オフのちょうど同じ頃受診のため田舎へ帰る。
 オフが手掛けた八尾の山の家も見てみたいというので、一緒に帰るという奥さん共々招待しておいた。
 山の家の風呂は薪で焚く五右衛門風呂だし、トイレはバイオ方式のトイレである。 飲み水も山の水で夏でも冷たい。 ただし今年の冬の雪でサッシ窓の一部が壊れているのだが・・・


 今日の仕事


 昨日に引き続き、リビングの低い天井に化粧板を張って行く。 根太と根太との間に見えている野地板に、下から塗装した一尺あまりの天井板を張って行くわけである。 以前に天井を張った時の端っこの残り板も全部使って夕方までに張り終える。
 オフは室内仕事だったが、助っ人のS君は朝から外仕事だった。 今日も暑かったが、少し身体がなれたよ、と言いながらS君は以前の便所の上にあがって、母屋に柄や振れ止めを止めるホゾを炎天下の中でコツコツと根気よく掘っていた。
 夕方ようやく手前の部分の仕事が終わり、まず前の桁の両端に柄を立てて、その上に横から来る振れ止めをかぶせ、さらにその上に新しい桁を乗せた。 その後真ん中の柄の高さを計りホゾをつくりそれを立てて桁を乗せる。
 一発でというわけには行かなかったが、もう一度柄の長さを微調整した後、カケヤで一番上の桁を叩くと全体が収まって四日間の苦労がついに形となって、おめでとう!になったわけである。
 もう少し頑張って、真ん中の母屋の仕事も終わらせて垂木を乗せるだけにしたかったと言っていたが、これだけでもそうとのなモノである。 木工仕事をしているとはいえ、彼が家に関する仕事をしたのが今回が初めての経験なのだ、お世辞ヌキに上出来である。


 これで残っている仕事は・・・
 前の便所と屋根を葺き替える仕事。 その横の壁を塗り壁、腰板張りにする仕事。 土蔵の一階、二階の床張り、窓の取り付け、外部周りにブロックを積んでモルタルで固める仕事。 玄関の土間を珪藻土のタタキ土間にする仕事。 和室の縁側に壁を作り、サッシを入れ替える仕事。 クローゼットの扉の取り付け。 脱衣所の床をタイル張りにする仕事。 こうした書き出してみると一ヶ月でこれを全部こなすのはかなりハードである。
 それに土蔵の階段仕事を忘れていた。 階段仕事は難しいと言われている。 これが出来ると一人前の大工と認めてもらえると言う。 既存のかなり壊れている箱階段が外に放り出してあるが、なるべく直して再利用する方向で行こうと思う。
 

 オフはこの後、兵庫県の多可町に拠点を移すつもりだが、そこへも是非助っ人に来て欲しいものである。