寝ても醒めても家作り

 最近は鳥がさえずり出す夜明けとともに目が覚める。
 今朝も寝ていて先日雨漏りした箇所の補修のことであるアイディアが浮かんだ。 もうそうなると布団の中にはおれない。 起き出して脚立を外へ持ち出してそれに登って屋根も部分を点検する。 問題は母屋と納屋のそれぞれの屋根が出会う谷の部分でのことで、そこに樋が掛かっているのだが、大きな雨の場合それから溢れる。 しかしそれだけでは雨漏りはしない。 その下に手前に向かって緩い勾配をかいた屋根があるからだが、その緩い勾配の屋根に大量の雨水が一度に流れ込むと両縁から雨漏りしてしまうのである。 昨年の冬の初雪のときは、そこの緩い屋根の手前に雪が積もって雪解けの水をダムのように溜めてしまって雨漏りしたのである。 問題はその緩い屋根の両脇にL字型のトタンをあてて置けば両脇から雨漏りはしない。 ところがそこの空間は身体などは入りようがないくらい狭いのである。 おまけに電気の引き込み線やその他のものがいくつかあり、それらが邪魔していて簡単にトタンを差し込めるような状態ではない。 しかしどうあろうと、L字形のトタンを入れるしかないが、入れたそれをどうやって固定するのかなのだ。 こちら側の手前だけはなんとかビスを打てるかもしれないが、 6尺向こう側の壁面だけはどうしようもない。
 そこで寝ていて浮かんだアイディアだが、突っ張り棒を使えばどうだろうかという手なのである。
 朝早くから屋根を覗いて、突っ張り棒が屋根と樋との間の隙間に入るかもしれない・・・と言う結論に達したが、しかし突っ張り棒二本ほどではいかにも間に合わせ、一時しのぎの感は否めない・・・
 本格的にやるなら、その部分の瓦を剥がし野地板も剥がして、両脇のトタンをしっかりビス止めしてもう一度屋根をやり直すという仕事になるだろうなぁ。 次から次へと厄介な問題が出てくるよ。
 

 今日の仕事


 朝一番に取り掛かりやすい仕事は建具の塗装だ。 何にも考えないで、塗るべきところに色を付けていけばよい。
 朝飯の用意などもそうである。 朝飯と言うのはたいてい定番だから、何も考えず納豆を用意したり干物を焼いたりしていれば出来てしまう。
 そんなわけで今日も腰付き障子戸の腰板の部分に塗装をして、これで和室の腰付き障子戸二枚は出来上がり。 その後玄関上の格子戸に二度目の塗装を済ましてこの戸二枚もこれで出来上がり。 残るは玄関の大きな腰付き障子戸二枚だけになった。
 その後、風呂用のカビキラー剤を使ってタイルを洗う。 特に目地をタワシでゴシゴシやって水で洗い流すときれいになったが、今日も30度を越える暑さなので汗びっしょりになる。
 午後からは、やり残している和室の梁や天井などの拭き掃除を始める。 脚立に上がって雑巾四枚を順番に使い拭いていく。 真っ黒のなった雑巾はまとめてたっぷりマイペットを入れたバケツで洗う。 この仕事もランニングシャツ一枚でやるが汗でびっしょりである。
 その後、風呂と脱衣所のタイルの目地の部分に風呂場用のペンキ塗ったり、先日やり残している風呂場の天井、壁などにもペイントする。 ここまでは今日の仕事はまことに順調に進んでいた。 ところがである・・・先日のキッチンと違い沢山塗る目地があったのと天井などにもペイントしている間に、ペンキが乾いてしまって水性ペンキだが濡れ雑巾でこすっても取れないのだ。 先日はニッペ製品を使ったが、今回はアサヒペン製品であるが、こちらは思ったより乾きが早くいったん乾くと接着剤が入っているのだろう簡単に取れない。 それでも指先に力を入れて垢コスリ布でこすると少しずつ剥がれてくるが、肝心の目地の部分も剥がれてしまうのだが、そんなことはもうどうでもよいが半分ほどやって嫌になって中止。 最後は失敗だったが、今日は誰も来ないで久しぶりに一人で仕事をした。 やはり一人のほうが気が散らないで仕事は順調に進んで行く。
 ワヤワヤの風呂へは今日入る気にならず、車であやべ温泉へ行く。